クサガメ、イシガメ、ミドリガメなどの亀たちは、夏はとても熱中症にかかりやすいです。亀が熱中症になったときの
症状・治療・対処法や、気をつけることをご紹介します。
1、亀は熱中症になりやすい
亀は、体温調節ができない変温動物!外気温に合わせて体温が上下しています。また、亀たちにとって昼間の日光浴は欠かせません。
日光浴で外へ出したり、日に当てる機会も多く、いつでも熱中症の危険があります。外気温はあたたかくて快適でも、水槽内が30℃を超えると危険です。
猛暑のときは、亀を水槽ごと外へ出すのは避けましょう。 ゆるくエアコンの効いた27℃前後の部屋に、水槽を置いておくと安全です。
2、熱中症になりかけのとき
亀は、水槽の温度が上がると必死に逃げ場を探します。それが、暴れている・脱走しようとしている・運動しているように見えることも。
亀がやたら外へ出たがるときは、熱中症になりかかっている可能性があります。
水温や水槽の中が、30℃近くになっていないかを確認。涼しい部屋へ移動させ、しばらく様子をみます。いきなり冷水を入れるなど、急激な温度変化は避けましょう。
3、亀の熱中症でみられる症状
亀の熱中症は、人間とほぼ同じ症状。これらが見られたら、すぐに動物病院を受診してください。
○食べた餌を吐いた
○動きが鈍い・動かない
○ぐったりして動かない
○口や鼻から泡をふく
○けいれん
○体の一部が動かない
○足を引きずる
※手遅れになると、命を落としたり、脚の麻痺などの後遺症が残るケースもあります。
4、熱中症の対処・応急処置
涼しい場所へ移動させ、ぬるめの水をかけ、少しづつ亀の体温を下げていきます。いきなり冷水をかけるのは避け、常温に近いぬるめの水をゆっくりかけることがポイント。
ぐったりしているとき、様子がおかしいときは、すぐに動物病院で処置を受けてください。
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亀の熱中症対策 夏の飼育で気をつけるポイント
亀は、熱中症の事故が多いです。夏は、エアコンの効いた室内や風通しの良い場所で飼育し、様子をよく観察することが大切です。
(2022年6月29日 改訂)
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