イギリスに2年半住んで一番驚いたこと。
それは、肥満の女性がすごく多かったことです!!
昔から「ジョンブル」という言葉がありました。
これはおなかが出て丸々太った体型の英国紳士を意味します。
ですから男性が肥満なのはある程度想像していたのですが、
こちらは思ったほど多くはありませんでした。
しかし、太った人が多いのはむしろ女性の方だったのです。
これには正直言ってショックを受けました。
ではどのくらい太っているかというと、
これが半端ではありません。
日本の細めの女優と比較すると、
横幅で2倍以上ある人も少なくないのです!!
なぜそうなってしまうのでしょうか。
その理由は食生活にある、と主張する人が少なからずいます。
イギリスのテレビ番組でこんなものがありました。
太った女性がやせたいということで、
肥満カウンセラーに相談するという内容です。
カウンセラーはその女性の家を訪問します。
そして家の中でガサ入れをするのです。
それもイスがあったりソファーがあったりと
座れる場所を重点的にチェックするのです。
そこでカウンセラーは指摘するのです。
「座れる場所から手の届くところにはかならず甘いものが置いてありますね!」
つまり、どこかに座れば、すぐに甘いものをつまんでしまうという
肥満の女性の悪い癖を暴き出してしまうのです!!
間食が多いことは肥満の原因になりますが、
バランスの悪い食べ物ばかり食べ続けることも
原因とみた英国政府は、その対策に乗り出しています。
一例として、学校給食の改革に乗り出し、
有名な料理家のアドバイスを受けながら、
栄養のバランスを考えた料理を出すように改革しました。
ところが当の生徒の中にはその給食を食べず、
外に出てフィッシュアンドチップスを買い食いする人もいたそうです!
人の味覚を変えるのは楽ではないようです・・・。
イギリスでは日本でいう「きょうの料理」に相当する
視聴者向けにレシピを教える料理番組を見たことがありません。
見たのは上記の肥満対策の番組と、
有名料理家の活躍ぶりを紹介する番組くらいでした。
イギリスの料理はまずい、というのは、
自他共に認めるイギリスの最大の欠点でありますが、
その根は相当深いようです。
イギリスを旅行される場合は覚悟したほうがよさそうです。