2012年8月から9月にかけて、
Seaviewは2年半ぶりにイギリスを訪ねました。
その時一番驚いたことは、
トラベラーズチェック(T/C)を利用できる場所が、
以前に比べて激減してしまっていたことでした。
まず、銀行や両替商で、ポンド建てのT/Cの換金に、
手数料がかかるようになってしまっていたことです。
AMEXのT/Cを、AMEX直営の両替所で換金しても、
これまで不要だった手数料が必要になっていました。
さらに、通常の店でもそのまま支払に使うことができた
ポンド建てのT/Cが、受け入れてもらえなくなってしまっていたのです。
なぜ、このようなことが起きたのでしょうか。
実は、2011年7月に重要な方針が示されたことが要因です。
それは、イギリスにおいて2018年までに
小切手を廃止するというものなのです!
実際、イギリスではデビットカード(キャッシュカードをクレジットカード
と同様に商品やサービスへの決済手段にすること)が広く普及し、
小切手を利用する必要が薄れてしまっていた、という現状があります。
(注:イギリスでは個人の銀行口座でも小切手帳が発行されるのが一般的だった)
私自身もイギリス在住時はデビットカードを多用していて、
現金は少額での支払いのみに使っていた経験を持ちます。
このように、イギリス人が使っていた小切手が廃止される方向になり、
ほぼ同じ仕組みを持つ旅行小切手=トラベラーズチェックも、
流通が急速に縮小してきている現状があるのです。
今後、イギリスに渡航される場合は、クレジットカードが必要です。
それもICチップがついたものが必須です!
また、クレジットカードをお持ちでない場合は、
日本の一部の銀行等で口座を持つ人に発行されるVISAデビットカードや、
あらかじめ日本で現金をチャージして海外のATMで現地通貨を引き出せる
プリペイド式マネーカードの利用も検討してください。
ちなみに私は使ったことがありません。
なお、マネーカードには下記の種類があります。
詳細については公式サイト(リンク先)でご確認ください。
MoneyT Global (JTB発行・VISA系)
NEO MONEY (クレディセゾン発行・VISA系)
キャッシュパスポート (トラベレックス発行・マスターカード系)
なお、現地に到着してすぐに使えるよう、現金もある程度必要です。
初めて渡航される方など、ヨーロッパに慣れていない方は、
少額(日本円で1万円程度)でいいので、
前もって出発前にポンドやユーロ、スイスフランの
現金を用意しておくと安心です。
【追記】
2013年10月、アメリカンエキスプレス社は
2014年3月31日をもって、
日本国内でのトラベラーズチェックの販売を終了する
ことを発表しました。
http://www.americanexpress.com/japan/legal/company/tc201310.shtml
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