夏にロンドンへの旅行を計画されている方も多いと思います。
通常は日本ほど暑くはないのですが、猛暑になることもあります。
そこで気をつけて欲しいのが、冷房の有無です。
イギリスでは一般の鉄道は冷房付きが多くなってきましたが、
日本に比べればまだまだ、といった感じです。
その一方でロンドンの地下鉄には冷房が付いていません!
このため、猛暑の日などは車内で体調を崩す人も出ることがあります。
というのも、ロンドンの地下鉄の多くは100年近い歴史を持っており、
全体的に施設が古くなっていることと、
環状線(Circle Line)、ディストリクト線(District Line)、
ハマースミス・シティ線(Hammersmith and City Line)以外の路線は、
トンネルの断面が小さく、冷房装置を取り付ける余裕がないためです。
2008年6月から車内での飲酒が禁止されたロンドン地下鉄ではありますが、
アルコールが入っていない飲み物については、
ロンドン交通局は逆に持ち込みを推奨しています。
というのも、冷房がないことによる脱水症状を防ぐため、
水分補給を積極的にするしか方法がないからです。
近年では地下鉄の入口近くで
冷えたミネラルウォーターを売る人もいて、
買っていく乗客もたくさんいます。
日本とは違い、自動販売機をあまり見かけないイギリスでは、
このような形で飲み物を手に入れることになります。
これからロンドンへ行かれる方は、
市内移動の際には是非ともミネラルウォーターなどの
ソフトドリンクを持参することをお勧めします。
繰り返しますが、飲酒は禁止されていますので、
間違っても冷えたビールを持ち込んで飲むことはおやめください。