スタンステッド空港というのは、ロンドンの空港のひとつです。
格安航空会社の発着が多いことで知られ、
特にいろんな意味で世界一の呼び名が高いライアンエアのハブ空港です。
イギリスへの留学を決断する前に、現地で大学を下見したSeaviewは、
フランスに飛ぶためにこの空港にやってきたのでした。
この日はライアンエアのフランス・ブレスト(Brest)行きに
搭乗することになっていました。
運賃はわずか£1.99(約400円)という安さ。
実際にはそれに加えていろんな料金が加算され、
最終的には£19.31(約4000円)となりましたが。
1時間15分のフライト時間でこの値段はやっぱり格安でしょう。
日本から旅を続けていたので、荷物は結構ありました。
しかし当時、ライアンエアは無料預託手荷物の限度が15kgしかありませんでした。
他社は20kg〜23kgが標準なので、どうみても少なめです。
その結果スーツケースを持っていたSeaviewは早速重量検査でひっかかり、
手荷物追加料金を請求されてしまったのでした!!
その金額は正確には覚えていませんが、たしか£30(約6000円)で、
飛行機代よりも高かったのです!!
これにはさすがにショックを受けました。
そのあと、自動販売機でミネラルウォーターを買いました。
名前はDASANI(ダサニ)。青いボトルがきれいだった印象があります。
ところが、いざ飲んでみると味が強烈にまずいのにびっくり。
ミネラルウォーターってこんなに味が悪いのか?と思ってしまいました。
もっとも、そう思っていたのは自分だけではなかったようです。
後にイギリスの大学院に入学後、先生から
「DASANIは水道水をそのままいれて売っていて、問題になりましたねぇ」
と講義で話していたからびっくり!
道理でまずかったわけです。
この話にはきちんとした根拠がありました。
イギリスの高級紙インディペンデントが
「DASANIは水道水を詰めただけ」
という事実を2004年3月2日にスクープしていたのです!!
さらに基準値を超える臭素酸塩を検出したため、
製造・発売が共に中止となり、商品はすべて回収されました。
この一件により、製造発売元のコカコーラのイギリス法人は大打撃を受け、
イグノーベル賞化学賞を受賞するという不名誉まで付きました。
幸いSeaviewは健康被害を受けることはありませんでしたが、
不運な一日であったことだけは間違いなさそうです。
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