クサガメ、イシガメ、ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)などの水棲ガメの皮膚病について。
脱皮との違い・薬・治療方法についてご紹介します。
■症状・・・
おもに、以下の症状が見られます。
亀の手足や首などに、ただれや皮むけなどが出ます。
脱皮との違いは「正常な皮膚ができているかどうか」で見分けます。脱皮のときは、剥がれた皮膚の下には健康でしっかりした皮膚ができていますが、皮膚病のときは以下の状態です。
・皮膚が白い、赤くなっている
・白い分厚い皮がめくれる
・皮膚が剥がれてただれている
・皮膚からチーズ状の膿が出る
正常で健康な皮膚ができていないときは、細菌性皮膚炎の可能性が高いです。
■原因・・・
細菌、もしくは真菌の2パターン。
カメの皮膚病はおもに、細菌による「細菌性」のものと、カビなど真菌による「真菌性」の2パターン。また、その両方が原因となっていることもあります。
病気の原因となる菌は、普段から水中や空気中にもたくさんいます。健康な亀であっても、
水の汚れ・日光浴不足・風通しが悪いなど、飼育環境が合わないことで発症します。
■治療・・・
毎日消毒し、飼育環境を改善。
症状が軽いときは、イソジン消毒で完治します。
イソジンうがい薬は、細菌と真菌(カビ)どちらにも効果的ですが、ジュクジュクしていたり、広範囲もの、治りが悪いときは
テラマイシン軟膏がおすすめ。
テラマイシン軟膏は、細菌・真菌・その他の炎症にも幅広く効果があり、カメの皮膚病の原因が分からないときでも汎用性が高いです。
1、イソジンで消毒する
水で5〜10倍以上に薄めたイソジンを患部に塗り消毒、もしくは30分ほど亀を漬ける「薬浴」。殺菌作用が高く刺激が強いため、亀の目や体内に液が入らないよう注意。
2、テラマイシン軟膏を塗る
イソジンで改善しないときは、イソジン消毒後にテラマイシン軟膏を塗り30分ほど陸で乾燥させ、水で洗い流します。
「イソジン消毒 → テラマイシン軟膏→ 乾燥 → 水洗い」を毎日続けます。
3、強制バスキングする
紫外線に当てて体を乾燥させる「強制バスキング」を週2〜3回ほど行います。日光浴をしない亀には有効。熱中症にならないよう注意。
4、飼育環境を改善する
清潔な飼育環境を保つため、水換えと日光浴は毎日行います。風通しの良い環境で飼育することが大切です。
■薬剤・・・
イソジン、グリーンFゴールド 、テラマイシン軟膏
カメの細菌性皮膚炎の薬浴は「イソジン」がよく使われますが、金魚用の「グリーンFゴールド」を使う方法もあります。症状が重いときはテラマイシン軟膏。→
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