「亀って、太るとどうなるの?」というお話。
亀は、太りやすく痩せにくいため、太ったことが分りづらい上、内臓が脂肪肝状態になっているケースも。以下、亀の肥満についてまとめです。
■亀が太るとどうなるの?
亀が太ると、脚の付け根の肉がはみ出てきます。重症化すると、甲羅へ入れなくなることもあるのです。亀なのに・・・。
この特徴は、水棲ガメ・リクガメともに共通です。
ニホンイシガメ クーちゃんが太ったときの画像。脚の付け根が、このようになってきたら要注意。健康のための対策が必要です。
■亀の肥満はダメなの?
亀のお肉がはみ出ているのは可愛く思えます。ところが、亀の体には負担がかかりやすくリスクがあります。
1、甲羅に入れなくなる
亀の肥満は、硬い甲羅はそのままで、脚の付け根に脂肪がつきます。太り続けると、甲羅に引っ込むことができなくなります。
2、脂肪肝になっている
亀は、甲羅があるため内臓脂肪がわかりづらいです。見た目でも分かる肥満は、内臓(肝臓)がすでにフォアグラ状態になっているケースも。
3、突然死のリスクあり
膨らんだ脂肪肝が、甲羅の中にある心臓や他の臓器を圧迫しつづけ、突然死を招く可能性も。
ヴァンケット動物病院の獣医師さんのブログによると、
亀や爬虫類たちは、脂肪をエネルギーに変換するのが苦手だそうです。
カメというのは甲羅という強力な鎧を持つ代わりに、おなかの中の体積が外に広がることができません。つまり太るとその分内臓を圧迫します。
われわれ人間は食事を抜いたりすると体脂肪からエネルギーを動員して使うことができます。爬虫類は脂肪をエネルギーに変換するのが苦手なので、肝臓に脂肪がたまっていってしまうのです。
(出典:ヴァンケット動物病院のblog「カメとフォアグラ」 より) |
亀の代謝が遅いのはよく知られています。その省エネさが「長生きの理由」とされている反面、
「痩せにくい・脂肪肝のリスク」というデメリットに繋がるとは・・・
甲羅という硬い装甲があるぶん、内臓の異常に気付きにくいのも難点かと思います。
■亀の肥満原因と対策
以下、私が行なっていた亀の肥満対策です。これらに気をつけるだけでも、だいぶ変わります。
○ハイカロリーの餌に注意
栄養価が高いプレミアムフードは、健康な亀に長期間与えるのは不向き。食欲がなく弱った亀には向いていますが、健康な亀には栄養価が高すぎるようです。うちもそれで太りました。
○餌を何種類か使い分ける
レプトミンスーパーとカメプロスを交互に与えています。冬眠明けや冬眠前は、栄養価が高い餌をメインに。夏は、腸内環境を考えたカメプロスに。これで、肥満が改善されました。
○体重を定期的にチェック
1ヶ月に一度くらいの頻度で体重を測ると、肥満や病気予防になります。タニタの0.1g単位で測れるタイプがおすすめです。
以上が、亀の肥満の原因と対策。肉がはみ出てきたら、餌の与えすぎに気をつけることが大切です。
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