◎亀の甲羅の感染症について
クサガメ・イシガメ・ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)などの水棲ガメの甲羅の病気についてです。おもに、
「シェルロット」「アエロモナス感染症」といった細菌性感染症の症状・原因・治療についてご紹介します。
軽い場合は、以下の方法で対処することができます。
※飼育者さんによって賛否両論があります。あくまで個人の判断と自己責任の元、よく調べた上で行ってください。
■症状・・・
おもに、以下の症状が見られます。
「シェルロット」「アエロモナス感染症」どちらの場合も似た症状が現れます。細かい穴があくのは、おもにミシシッピアカミミガメなどアメリカ産の亀に多く見られます。クサガメなど日本産の亀は、甲板が白くなり剥がれるような症状が多く見られます。
・甲羅にプツプツした穴があく
・甲羅がボロボロでもろくなっている
・甲羅が部分的に大きく剥がれる
・甲羅に白や赤い部分がある
■原因・・・
細菌による感染症・飼育環境の悪化。
アエロモナス菌(エロモナス菌)やシュードモナス菌といった細菌に感染することで発症します。「水質が悪い」「日光浴不足」など、飼育環境が悪い・合わない状態が続くことで細菌が増殖し、発症率が高まります。
■治療・・・
動物病院で注射もしくは軟膏で治療。
動物病院で「アミカマイシン」という物質を筋肉注射してもらう治療方法が一般的。また、亀の飼育者さんの間で知られている治療方法として、イソジンの薬浴と「
テラマイシン軟膏」のみで治癒したケースも多く見られます。
1、イソジンを塗って消毒
水で5〜10倍に薄めたイソジンを甲羅に塗って消毒、もしくは30分ほど亀を漬ける「薬浴」をさせます。殺菌作用が高く刺激が強いため、亀の目や体内に液が入らないよう注意。
2、テラマイシン軟膏で治療
イソジン消毒後、テラマイシン軟膏を塗ってそのまま30分ほど陸で乾燥させます。乾燥後、しっかり水で洗い流します。
「イソジン消毒 → テラマイシン軟膏→ 乾燥 → 水洗い」を毎日続けます。
3、強制バスキングする
治療中は、日中にしっかり紫外線に当てて体を乾燥させる「強制バスキング」を週2〜3回ほど行います。日光浴をあまりしていない場合は有効です。熱中症にならないよう注意しながら行います。
4、飼育環境を改善する
清潔な飼育環境を保つため、水換えと日光浴は毎日行います。風通しの良い環境で飼育することが大切です。
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