◎亀の病気 「肺炎・風邪」
クサガメ・イシガメ・ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメなど)などの水棲ガメの「肺炎(呼吸器感染症)」についてです。
生後1年未満の亀や、亀の飼育初心者さんには注意が必要な病気です。
おもな
症状・原因・治療方法とともに、ついついやってしまいがちな
「肺炎になりやすい飼育環境」についてご紹介します。
■症状・・・
おもに、以下の症状が見られます。
・鼻水、くしゃみ、よく口を開ける、口呼吸する
・常に水に浮いている、浮いたままで潜らない
・甲羅や体が片方に傾いたまま泳ぐ
・元気がない、餌を食べない、動かない
■原因・・・
飼育環境の悪化、栄養不足、体力低下。
「水が汚れている」「栄養不足」「水温が低い」など、飼育環境が合わない状態で飼育すると、亀の体力が低下して発症します。
※よくあるのが、「
冬の間は餌はあげないで、水中ヒーターの保温なしでそのまま部屋で飼育する」というパターン。「冬眠しないまま、中途半端な低温で体力を消耗し続ける状態」は、亀にとって大きな負担がかかります。肺炎以外にもさまざまな病気を発症しやすくなるため、注意が必要です。
■治療・・・
以下の治療法を毎日繰り返しおこなう。
重症化すると、命を落とすことがあります。動物病院で抗生物質を処方してもらう治療が一般的です。以下、自宅でもできる治療と対処法です。
○飼育環境を改善する
飼育環境を清潔に保つため、水換えと日光浴は毎日行います。また、冬の間、冬眠させない場合はしっかり保温して適温をキープし、「餌やり・水換え・掃除・バスキングライトをつける」といった世話を怠らないことが大切です。
○水温25℃以上で飼育
水中ヒーターを使い、水温を25℃〜30℃に保ちます。水温を、高め(26〜28℃)に設定した方が回復が早くなります。
○一日2回35℃で温浴
朝と夕方の2回、35℃前後のぬるま湯で5分ほど温浴させ亀の体を温めます。亀の体力を消耗しないよう、無理のない範囲で行うと効果的です。
○ビタミンA補給させる
液体の爬虫類用ビタミン剤(
テトラレプチゾル)を与えます。餌を食べないときは、スポイトで口に2〜3滴落として飲ませてください。
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