マグロやエビなどの魚介類や刺身は、クサガメ・イシガメ・ミシシッピアカミミガメなどの亀たちの大好物!
喜んで食べますが、気をつけないと
「チアミン欠乏症」という栄養失調の原因に。あまり知られていませんが、以下の点に注意してください。
■よく食べるのに痩せている
普段から、マグロ・エビ・イカ・タコ・貝類などの魚介類をよく食べており、以下の症状が当てはまるときは
チアミン欠乏症の可能性があります。
・餌食いが良いのに痩せている
・前よりも痩せた気がする
・目が落ちくぼんでいる
・体がなかなか成長しない
・成長が遅い、遅れている
■刺身を与えてはダメな理由
・刺身(切り身)は栄養素が少ない!
魚の栄養素は、おもに内蔵・頭・骨に含まれます。刺身の切り身部分は、亀にとって必要なビタミンA・B・カルシウムが含まれていません。
・チアミナーゼが栄養素を破壊!
マグロなどの魚介類は、一度冷凍されると「チアミナーゼ」という物質を生成。チアミナーゼは、チアミン(ビタミンB1)を破壊する性質があり、亀にとって必要な栄養を破壊します。
刺身や切り身を頻繁に与えられている亀は、これらが原因で
チアミン欠乏症(栄養失調)になりやすいです。また、
ハーダー氏腺炎にもかかりやすくなります!
■刺身は湯通しして与える
「亀に刺身や魚介類を与えてはダメなの!?」と思ってしまいますが、以下の対策があります。
・刺身は湯通ししてから与える
冷凍した魚介類に含まれるチアミナーゼは、
煮ると壊れる特性があります。亀に刺身や魚介類を与えるときは、火を通してから与えるようにします。
・ビタミン剤を使って栄養補給
亀や爬虫類用のビタミン剤で「
テトラレプチゾル」という液体ビタミン液があり、これで栄養補給ができます。餌に2滴ほどつけて与えるのが目安。
・魚介類は週1ほどにしておく
マグロやエビなどの魚介類は、栄養バランスの偏りや拒食を防ぐため、湯通ししたものを週1ほどにとどめておきましょう。
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