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「イルミナティ」世界を牛耳る秘密結社【その1--誕生編--】しかし、拡大すれば、目をつけられるのも必然である。
そもそも彼らが目指したものは、
前ネタに書いたとおり「万人の平等」であり、「君主のいない社会の実現」だ。
つまり、当時の封建社会の完全否定である。
そればかりか、国家や法律、財産の所有にも否定的だった。
まさに危険思想そのものだったのである。
いや、それだけではない。実のところ、この頃になると秘密結社の類いは
すべて禁止されるようになっていた。
フリーメイソンも同様である。
だが、イルミナティはフリーメイソンの非政治的な体質を
理論的に過激化したような存在に変貌していく。
時を同じくして、ヴァイスハウプトの独善的な運営に嫌気がさしたフォン・クニッゲ男爵は、脱退してしまう。
こうして1784年6月22日、バイエルン啓明結社は、政府によってその活動を禁止される。
翌年にも2度の禁止令が再公布されているから、少なくともかなりの抵抗を示したはずだ。
しかし、会員が投獄され、公職から解放されると、たちまち衰退。
なかでも中心人物だったヴァイスハウプトが亡命し、思想の中核を失ったことは致命的だった。
こうしてバイエルン啓明結社=イルミナティは消滅した
・・・はずであった。
【画像:イルミナティダイヤモンド】
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