愛知県名古屋市にて開催されているCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)ですが、名古屋のど真ん中にあるオアシス21(栄)にも情報発信ステーションとしてCOP10をサポートする場所があります。ここからは生物多様性について、さまざまな情報がわかりやすく発信されています。抜粋して紹介します。
■生物多様性とは?
「生物多様性(Biodiversity)」という言葉は1980年代に生まれたとされる、比較的新しい言葉です。
生物は、地球上に誕生してから40億年という長い歴史を経て、環境に適応しつつ、進化し、種を分化させて現在に至っています。いま、地球上には、動植物から細菌などの微生物に至るまで多様な姿の生き物が生息しています。生きものの多様性は次の3つのレベルで説明されています。
●生態系の多様性
生きものが暮らす、いろいろな自然があること
地球所には様々なタイプの生態系が形成されています。
それぞれの生態系の中には、環境に適応して進化したさまざまな生きものが生存しています。
●種の多様性
いろいろな生きものがいること
種がひとつ欠けても、生態系全体のバランスが崩れる恐れがあります。
●遺伝子の多様性
いろいろな個性があること
ひとつの種の中にも、いろいろな個体がいることで、
環境や病気などに対する適応のチャンスが多くなります。
私たちは、つながりの中で生きています。
生きものは、食物連鎖や川から海へのつながりなど、国境や世代をこえてつながっています。地球上では、多くの生命体が他のたくさんの生きものと直接的、間接的に関わり、初めて生きていくことができるのです。私たち人類もこのつながりの中で生きています。そして、このつながりこそが
「生物多様性」なのです。
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