一度滅んだKKKは復活した。
実は、現在まで伝わる彼らの悪行は、そのほとんどがこの第2次KKKによるものなのだ。
1891年、ビル・シモンズという20歳の青年が、KKK再建の「幻」を見る。
それから十数年後、牧師となっていた彼は、マスクをかぶった34人の青年とともに、
「火の十字架」を打ち立てた。それはもはや悪戯などではなく、
極端な民族主義を掲げる本格的暴力集団の誕生だった。
ここで彼らは黒人の排斥だけではなく、あらゆる外国勢力を排斥し、
ユダヤや社会主義、カトリック教会さえ敵と見なす宣言したのだ。
目的遂行のために、暴力事件や放火、殺人は日常茶飯事だった。
木に吊るして焼いたり、手足を切断したり、脅迫状を一方的に送ったりと、
まさにやりたい放題。そのあまりの残忍さに社会からの支持を失う一方で、
KKKの腐敗もすさまじかった。
巨大集金集団でもあった彼らは、賄賂によって議会そのものまで支配していたのだ。
そして、そのことが明るみになることで、皮肉にもKKKの勢いは縮小していくのである。
しかし、近年再び活発化しているとの噂もあり、注意が必要な団体である。
→「KKK(クー・クラックス・クラン)」【第1次】