熱帯産ハコガメの中でも特に人気が高く、よく見かけるマレーハコガメの飼育についてです。
マレーハコガメの生態についてや、あまり知られていない飼い方などをご紹介していきます。
カメ図鑑 マレーハコガメ
学名 Cuora amboinensis
英名 Malayan Box Turtle
生息地 東南アジア全域 (フィリピン〜インド東部まで)
大きさ 甲長15〜20cm前後
食性 雑食性
サイテス(CITES)付属書II類掲載種
(撮影地:ナゴヤレプタイルズワールド2012)
●マレーハコガメの生態
マレーハコガメは、実はハコガメ属の中では最大種。(最大甲長が20cmを超えています)
こんもりなめらかなドーム型の甲羅に、顔の横にある鮮やかなクリーム色の線が特徴です。
東南アジアのあたたかい地域に生息しており、冬眠しないで一年中活動しています。
ハコガメの仲間は、基本的には泳ぎが苦手で陸生傾向が強い種類がほとんどを占めますが、
マレーハコガメは泳ぎが上手で、おもに水中で生活している点が大きく異なっているのが特徴です。
食性は、草食が強めの雑食性。野草や水草など植物性の餌を好んでよく食べているようです。
生息域は、東南アジアの全域。生息域はとても広く、地域ごとに全4亜種に分けられています。
日本で流通・販売されているマレーハコガメは、おもにインドネシア産の個体が多いそうです。
(インドネシア産マレーハコガメは、亜種名である「アンボイナハコガメ」とも呼ばれています。)
●マレーハコガメの飼育
・飼育に必要なもの
水槽・・・ベビーや幼体は、45〜60cm水槽。成体は、90〜120cm水槽ほどのスペース。
ライト・・・紫外線ライト、保温用のバスキングライト(←必ずサーモスタットをつけて使用。)
ヒーター・・・寒さに弱いため、寒い時期は水中ヒーターで常に水温を25℃以上にキープ。
・飼育環境とレイアウト
ハコガメさんは陸地で生活する種類が多いですが、マレーハコガメは水中で生活しています。
水と陸の割合は両方同じくらい必要で、ハコガメというよりは水棲ガメと同じ方法で飼育をします。
水が汚れやすいため、フィルターをつけるかこまめに水換えして水質悪化を防ぐようにします。
水深・・・甲羅全体が隠れて泳ぎまわれるくらいの水深と水量。(水深15〜20cmほど。)
陸場・・・体全体をしっかり乾かすことができ、歩き回れるくらいの広さが目安。
・温度管理について
一年中暖かい地域に生息しているため、冬眠できません。冬場は保温が必要になります。
水の中は水中ヒーターで保温し、陸場はバスキングライトを照射してホットスポットを作ります。
陸場・水温ともに、適温は25〜30℃が目安です。(寒さに弱いので、必ず25℃以上をキープ。)
・餌の与え方について
植物をよく食べる傾向があるので、できるだけ植物や野菜中心のメニューにして飼育します。
市販の水棲ガメ用フードのほか、にんじん・小松菜などの野菜、フルーツなどを与えます。
(個体の中には、拒食してなかなか食べてくれず餌付けが大変なカメさんもいるようです!!汗)
マレーハコガメは、飼育環境や餌にうまく適応できれば丈夫で飼いやすいとされている種類です。
温度管理や水質管理が必要で、こまめな管理が必要な面もありますが、美しくて魅力いっぱい♪
これからも注目していきたいカメさんです。マニアーナ!まゆみんでしたっ!!
解説者:まにあ道イメージガール マニアーナ! まゆみん
マニアーナ!公式ブログ :http://ameblo.jp/maniana-mayumin/
マニアーナ!公式twitter :http://twitter.com/maniana_mayumin
Amazon.co.jp 〜 カメ飼育グッズ 通販はこちら!! 〜