イギリスの正式国名は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」ですが、
冗談で「インド料理及び中華料理連合王国」ということもあるほど、
インド料理と中華料理はどこへいっても食べられるのでイギリス人にも大人気です。
これはかつての植民地であるインド・パキスタン・バングラデシュや香港から
多くの人が移り住んできたことに由来するものです。
ところで日本人のカレー好きはインド人も認識していて、
イギリスのインド料理屋でも歓迎されることが多いです。
でも、実際イギリスのインド料理屋に行ってみると、
注文の方法に戸惑うことも少なくありません。
そこで、基本的な注文方法をここで伝授します。
★前菜(スターター)
いろいろありますが、つまみ的なものから
いぶし釜の一種であるタンドゥーリで香ばしく焼き上げる
チキンティッカなどの肉類まであります。
★メインディッシュ
日本のインド料理屋では一般的なナンももちろんありますが、
イギリス人は一般的にカレーはライスと一緒にいただきます。
カレーの種類は非常に多いのですが、
イギリス人の一番人気はなんといっても「チキンティッカマサラ」。
やや甘口のマイルドな味わいが人気です。
逆に激辛を求める人には「ヴィンダルー」(Vindaloo)をお勧めします。
辛さの程度はたいていのレストランで表示がありますので、
それを参考にしながら、選ぶといいでしょう。
具はチキンかマトン・ラムが一般的ですが、
ベジタリアンカレーも多いです。
★デザート
インド風アイスクリーム「クルフィ」(Kulfi)がおすすめです。
やや濃厚な味がするアイスで、インド料理の後には絶好の口直しになります。
★飲み物
紅茶の本場なので、ぜひマサラティなど紅茶をいただきましょう。
またマンゴージュースも美味ですが、店によっては扱いがないこともあります。
最後に注意点をひとつ。
一概にインド料理といっても非常に幅が広く、地域性が豊かです。
このため、思うようなメニューが存在しないこともあります。
そんなときは逆に店員におすすめを聞いてみましょう。
なお、インド料理と看板を出していても、経営している人は
パキスタン人やバングラデシュ人のことも多いです。
もっとも民族的にはあまり違いがないので、
おいしいカレーがたべられることには変わりありません。