北京オリンピックの女子柔道63kg級で
すべて一本勝ちで金メダルを獲得した谷本歩実選手。
オリンピック連覇という偉業を成し遂げ、
既に日本中を歓喜の渦に巻き込んでいます。
実はSeaviewは谷本選手と同じ中学の出身です。
その関係で、これまでも様々な形で応援してきました。
では、なぜヨーロッパ旅行道場で取り上げるのか、というと、
決勝戦の相手がフランス代表のデコス選手だったからです。
2年前にパリ・ベルシー体育館(
過去ネタ参照)において
開催された柔道国別対抗ワールドカップ(写真左)。
準決勝で日本は開催国・フランスと当たりました。
このときの谷本選手の対戦相手が、デコス選手でした。
(写真中・ドコスの表記もあり)
デコス選手は今、世界で主流になってきている
ポイントを取るタイプの柔道家ではありません。
一本を狙い、積極的に仕掛けることで知られています。
そのデコス選手がワールドカップで、谷本選手に鮮やかな一本で勝ったのです。
フランスチームはその勢いでワールドカップに優勝し(写真右)、
ヨーロッパ屈指の柔道人気を持つフランス国内は沸きました。
Seaviewはベルシー体育館の観客席でその場面を見ていました。
正々堂々とやって谷本選手が負ける場面を見て、
「世界にはもっと強い選手がいる!」と強く感じました。
そして、すごく悔しい思いをしたのでした。
実は、谷本選手はこの時を含め、
一度もデコス選手に勝った事がなかったのです。
谷本選手自身もずっと悔しい思いをしてきたことでしょう。
あれから2年。予想通り決勝戦でデコス選手と対戦した谷本選手。
ほんの一瞬のタイミングを逃さず、電光石火のような内またで一本をとりました。
「柔よく剛を制す」を実践しての金メダル連覇には大きな価値があると思います。
デコス選手に勝利してこそ、真の世界一と言ってもいいでしょう。
谷本選手、本当におめでとうございます。
そして、同窓生を代表して皆様の声援に心より感謝申し上げます。
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