日本からヨーロッパへ行く場合、一番速いノンストップ便でも
モスクワで8時間、ヘルシンキで9時間、
パリやロンドンに至っては12時間もかかります。
ヨーロッパからの帰りの便はジェット気流(=偏西風)に乗るため、
1時間程度所要時間が短くなる場合が多いです。
これだけの長い時間を機内で過ごすのは、結構疲れるものです。
商談などビジネス目的での出張の場合は、
会社の経費でビジネスクラスに乗せてもらえる場合もありますが、
観光での旅行ではそこまでお金を出せないのが実情です。
ビジネスクラスとエコノミークラスの値段は、
普通運賃で見れば2倍あるかないかのレベルですが、
割引運賃で見た場合、ビジネスがエコノミーの3倍や4倍の値段に
なっていることも少なくありません。
このように格差が大きく開いてしまったことから、
エコノミーとビジネスの中間の座席が設定されました。
これをプレミアムエコノミークラスといいます。
ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の「ワールドトラベラープラス」(写真)や、
ヴァージンアトランティック航空(VS)の「プレミアムエコノミー」が老舗です。
近年はJAL(写真)やANAも欧米線に設定をしています。
プレミアムエコノミーの食事に関しては、通常のエコノミークラスと同じでしたが、
BAについてはビジネスクラスと同じメニューから選べるようになりました。
写真は以前のBAの食事(通常のエコノミーと同じもの)です。
乗ったことはありませんが、ヴァージンも食事はエコノミーとは多少異なっているようです。
JALについては機内食は通常のエコノミーと同じですが、
シャンパンの無料サービスがある点が異なります。
しかし、座席はひとまわり大きくなっていて、快適です。
ジャンボ機(B747-400)の場合エコノミーは3席―4席―3席の座席配置なのに対し、
プレミアムエコノミーは2席―4席―2席となっています(写真上左)。
これだけでも大きなゆとりが感じられます。
BAの場合、非常口座席には独立した1席の設定もあります(写真上右)。
気になる運賃ですが、通常のエコノミークラスより数万円アップします。
移動に快適さを求める場合、金額以上の価値があるのではないか、と思います。
SeaviewはBAでプレミアムエコノミーをよく利用しており、
座り心地のよさで疲労の軽減に役立っています。
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