ライアンエア(Ryanair)はアイルランドに本社を置く、
いろんな意味でヨーロッパで一番有名な航空会社です。
まず激安運賃!
以前のネタにも書きましたが、手数料+税金以外の
運賃タダ!という究極の激安運賃を出したことがあります。
他にも1ポンド(210円)とか1ユーロ(160円)といった
ワンコイン運賃(手数料+税金別)もひんぱんに出します。
空席が多いと安く売り、満席になるにつれて運賃が上昇するという
需要と供給の法則を地で行くマーケティングを徹底しています。
次はマイナーな空港の発着です。
本拠地のダブリン空港こそメジャーな空港ですが、
ハブ空港になっているフランクフルト・ハーン空港は
フランクフルトから100km以上も離れていることで有名です。
このためルフトハンザ航空は「これは詐欺に等しい!」と裁判を起こしましたが、
「フランクフルト・ハーン空港」が正式名称であることから、提訴は棄却されました。
他にもベルギーではブリュッセルからかなり離れたシャルルロワ空港発着、
ノルウェーのオスロにいたっては、他の航空会社がサンデフィヨルドという都市名で
案内しているトープ空港発着を、オスロ(トープ)行きとしているのです!
最後は過激な宣伝戦略!
まずBA(ブリティッシュエアウェイズ)への悪口は有名です。
Stop Burglar Airlines! Don't pay fuel surcharges.
(ストップ!強盗航空 燃油加算なんか支払うな!)という
頭文字をもじったバナーを平気で公式サイトに貼り付けていました。
(上記バナーの出典:ライアンエア公式サイト Banners are cited from RYANAIR.COM)
また、ロンドンでBAが乗務員のやりくりに失敗して欠航便を多数出した際、
翌日の新聞広告にFly Bungle Airways(不器用航空で飛ぼう)と書いた後、
BAの欠点をさんざん羅列するということまでやりました。
最近では恋人とのデートでお騒がせのフランスのサルコジ大統領と
彼女のカーラ・ブルーニさんとのツーショット写真を無断で広告に使ったあげく、
「ライアンエアのおかげで、家族みんなが私の結婚式に出席できるわ」
というセリフまで入れて、本人を激怒させているそうです。
こんなライアンエア、機会があったら一度お試しください。
思いもしないようなルートが組める上、話題のネタもいっぱいです!
http://www.ryanair.com/