すっかり普及した非接触型ICカード。
特に交通系での普及は目覚しく、日本国内ではJR東日本のSuicaをはじめ、
JR西日本のICOCA、JR東海のTOICA、関東の私鉄のPASMO、
関西の私鉄のPiTaPaなど、多くの人が利用しています。
ここには記載しませんでしたが、地方中核都市でも
バスや中小私鉄で非接触式ICカードを導入している事業者も多く、
全国規模での普及が進んでいます。
ロンドン交通局も非接触型ICカードを導入しています。
その名はオイスターカード。詳細は
過去ネタを参照してください。
このオイスターカード、もともとはロンドン在住者向けに開発されたため、
現地で買う時は、5ポンドのデポジット(預り金)が必要です。
カードを返却すればデポジットは戻ってくるのですが、
カード自体は2年間1度も使用しないと
チャージ(Top-Up)している金額も含め無効になるルールがあるので、
(実際には2年経過しても使えたという報告もありますが)
旅行者にはあまりお得感はありませんでした。
しかし、ロンドンの地下鉄の利用者には、
他国から来た観光客がたくさんいます。
こういった人たちは、主なターミナル駅できっぷを買うために
窓口に長蛇の列を作っていて、混雑の原因になっていました。
こういった欠点を解消するために、ロンドン交通局は
ビジターオイスターカード(Visitor Oyster card)の発行に踏み切りました。
このカードは通常のオイスターカードとは少しルールが異なります。
★ 有効期限は無期限(通常は最終使用日より2年経過すると無効)
★ 発行手数料£3が必要(通常はデポジット£5)
★ 7days Travelcardなど定期券機能を組み込むことができない(通常は組み込み可能)
★ 大人用のみ発行(通常は学割等もある)
つまり、ロンドンにはめったに行かない人でも、
ビジターオイスターカードがあればタッチアンドゴーで小銭の心配もなく
ロンドン市内を周遊することができるのです。
発売場所は基本的にロンドン市外となり、
日本では英国政府観光庁で通信販売をしています。
また、ロンドンの空港やユーロスター車内でも販売されています。
詳細は日本の英国政府観光庁の公式サイトでご確認ください。
http://www.visitbritainshop.com/japan/home.html