ヨーロッパへの旅を計画する上で、
日本の電化製品を持っていかなくてはならないケースがあります。
でも、どこまで持っていったらいいのか、分かりにくい方もいるかと思います。
ヨーロッパでは220〜230Vと日本の2倍以上の電圧となっていることもあって、
電源プラグの形状は、日本とヨーロッパでは全く異なります。
しかし大半のホテルでは、バスルームに行けばシェーバー用のコンセントがあるので、
日本仕様の製品も利用することができます。
写真左はフランスの一例、写真右はイギリスの一例です。
シェーバー用コンセントの表示は上のイラストのようになっています。
この場合の電圧は100Vではなく110〜115Vのことが多いですが、
この程度なら問題なく使用することができます。
ではシェーバー用のコンセントは、どのレベルまでの電化製品が
使えるのでしょうか。
実はこのコンセントには国際的な取り決めがあります。
International Electrotechnical Commission(国際電気標準会議)の
IEC 61558-2-5という規定によって出力が定められているのです。
この規定によれば、定格出力が
20VA以上50VA以下と規定されています。
(出典:経済産業省の文書→リンクは
こちら<PDF>)
VAはボルトアンペアと読み、皮相電力と訳されます。
この皮相電力に「力率」(電力をどれだけ有効に使用できるかを示す値)を
かけたものがみなさんご存知のW(ワット=有効電力)となります。
当然のことながら、シェーバー(電気カミソリ)の使用ができます。
この場合、充電式のものも使うことができます。
次に使えるのは携帯電話の充電器です。
モトローラ社製で
15VA、富士通製ドコモFOMA用が
11VAと
なっており、問題なく使えます。
同様にデジカメのバッテリーの充電もOKです。
ニコンD40用のチャージャーは
18VAでした。
このためシェーバー用の電源は、あくまでも充電池(バッテリー)で動く
小さな電化製品の充電を目的にしたものである、と考えてください。