『水都』や『東洋のマンチェスター』の異名を持つ大阪。
瀬戸内海の大阪湾の一番奥に位置し、淀川の河口付近にできた港町は、
現在も強烈なキャラクターを持つ大都市として君臨しています。
そしてアジアで最初に万博を開催した都市でもあります。
外観の壁にはポップアートが描かれ、「現在」の日本のイメージを前面に出しています。
日本にあこがれを持つ中国人は、どちらかというと伝統文化よりも、
日本のポップカルチャーや日本ブランドの商品に興味を持っているため、
このような演出になったと考えています。
入口横には兵庫県と神戸市のミニ紹介コーナーがありました。
中国でも人気の高い神戸牛のPRも見られました。
水の都ということで、水族館のイメージしたトンネルを抜けて中に入ります。
映像での紹介がメインになるため、集団で順番に1か所ずつ前に進んでいきます。
パネルでの大阪の紹介も展示されていました。
中国語・日本語・英語の3カ国語で案内する会場コンパニオン。
こういった場面は、愛・地球博の瀬戸愛知県館以来の体験です。
壁には大阪をイメージする有名な「さくやこのはな」が含まれた
和歌がひらがなで書かれていました。
このオブジェを見た後、箱型のミニシアターに入って
大阪を紹介する映像を見ました。
金のしゃちほこといえば名古屋城が有名ですが、
大阪城にも存在します。
大阪は商都としてのイメージが強いのですが、
製造業の盛んな場所でもあります。
大阪発の技術がいくつか紹介されていました。
今、日本国内でも話題の「野菜工場」。
大阪市立大学がその技術を紹介していました。
出口近くでは近畿2府5県(大阪・京都・兵庫・滋賀・和歌山・奈良・三重)を
紹介していて、観光客誘致への便宜を図っています。
そして、中国でも大人気のHELLO KITTY。
関西地方における『ご当地キティ』の一覧が、
地図と共に展示されていました。
大阪案例はどちらかというと、都市生活の紹介というよりは、
都市そのものを形作る『要素』を紹介しているように思えました。
その点で、万博本来の目的に合った展示内容だったように思います。
なお、大阪発のグルメとして上海万博会場で人気を集めるたこ焼き(章魚小丸子)は、
別の場所にある日本産業館で売られています。念のため。
この大阪案例は、案例連合館4−1にあります。
パリ・イルドフランス案例の隣りです。
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