「亀はなぜ、日光浴(甲羅干し)をするの?」という理由です。亀の体のしくみ・日光浴の効果・日光浴しないとどうなるか について、ご紹介します!
■なぜ日光浴が必要なの?
1、体をあたためて活動するため
亀は、爬虫類で「変温動物」です。体温を一定に保てず、外気温に合わせて体温が上下します。太陽光の熱で体をあたためることで、体温と代謝をあげて活動します。
2、ビタミンD3をつくり餌を消化吸収
亀は、日光の紫外線を浴びることで、体内でビタミンD3をつくります。ビタミンD3は、甲羅や骨の形成に必要なカルシウムの消化吸収を助けるはたらきがあります。
3、皮膚病などの病気予防と殺菌
日光の紫外線には、殺菌消毒効果があります。毎日、日光浴をすることで、亀の皮膚や甲羅についている病原菌や寄生虫などを殺菌消毒しています。
亀の日光浴には、
体をあたためて体温を保つ→代謝をあげる→ビタミンD3をつくる→餌を消化吸収→体を殺菌消毒 というサイクルがあるんです。日光って凄い!
■日光浴しないとどうなる
亀は、日光なしでは健康を保つことができません。さまざまな不調の原因になります。
・代謝性骨疾患(くる病)
日光浴不足でビタミンD3を生成できず、甲羅や骨格の歪みや成長不良を引き起こします。
・皮膚病にかかりやすくなる
日光浴不足が続くと、皮膚や甲羅の潰瘍・細菌性皮膚炎・水カビ病を引き起こします。
・甲羅や体に藻が生えてくる
甲羅や体に藻やコケが生えると、日光照射の妨げとなり、健康状態への影響が出ます。
・寄生虫がつきやすくなる
イシガメとクサガメは、表皮に寄生して吸血するヌマエラビルがつきやすくなります。
以上が、亀が日光浴をする理由です。亀にとって、日光浴はとても大切な習慣。のんびり甲羅干ししている亀たちも、生きるため頑張っていることが伝われば幸いです!
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