亀用キャリーBOXの作り方
クサガメ・イシガメ・ミドリガメなどの水棲ガメやリクガメたちを、
動物病院への移動や、災害時に緊急避難する時に使える予備ケージです。
※この記事は、東日本大震災発生時に発売された「ビバリウムガイド53・災害時の爬虫類マニュアル」を参考にまとめたものです。こちらでは、「亀」に特化した情報を紹介します。
■亀の予備ケージは2種類
ビバリウムガイド53を参考に、私が作ってみたのがこちら。
災害時、水槽やケージが無事とは限らないため予備が必要です。
「何かあったときの予備」・「移動用の箱」2種類があると便利で安心です。
○予備ケージ(上)
ケージが壊れた時や、移動時などに使える予備ケージ。災害時などにケージが壊れたら、一時的に亀やリクガメを飼育できるギリギリの大きさ。
○緊急用の箱(下)
亀がジャストサイズで入る、移動用容器。隙間がないため、動かさずに消耗が少ない状態で移動できる。長距離移動や緊急時の避難に使うもの。
■亀の予備ケージの作り方
今回使った材料と道具たち。もともと造形をやるので、シリコンを絞るものは一式持っていました。シリコンを絞るのに使う「コーギングガン」を一緒に撮影するのを忘れてます(笑)
《使った材料》
●箱(アステージNTボックス13)
●シリコンシーラント
●金網
●結束バンド
《使った道具》
●プラスチックカッター(スミカッター)
●ペンチ
●はさみ
●コーギングガン
●百均のクリーム絞り袋
●シリコンを伸ばすヘラや棒
●手を保護する軍手(手袋)
どちらも、ホームセンターにあったコンテナボックス(
アステージNTボックス)。
亀さんたちは結構怪力なので、普通のタッパーや容器では、フタを押し上げて出てきてしまいます。
「フタを内側から開けられないタイプ」「頑丈」「管理がしやすい」ものを選びました。
まずは、
「緊急用避難ボックス」。クリアコンテナに穴をあけるだけで完成!大きい方が「ヘルマンリクガメ用」、小さい方が「イシガメ用」。
次に、緑の大きいコンテナで
「災害用予備ケージ」を作ります。
スミカッターでフタの縁を切って穴あけ。ヘッドを交換するだけで「カッター」「穴あけ」どちらにもなります。熱でプラスチックを溶かして切るので、ちょっと時間がかかります(笑)
金網を、フタの縁に合わせてペンチでカット。結束バンドを、穴から通して金網をつけます。
結束バンドを、コンテナのフタに開けた穴から通して金網を一周グルッととめたら長い部分をカットして完成。今回は、耐久性アップのためシリコンで仕上げ!
金網や結束バンドの尖った部分を、シリコンで塞ぎます。
シリコンは、百均で売っている「クリーム絞り袋」に必要な量だけ出して絞っています。シリコンを、「コーギングガン」で絞り袋へ出して使うだけ。クリームを絞るのと同じようにシリコンを絞れて便利。楽チンで簡単!
尖った部分をシリコンで塞いで、はみ出たシリコンを平らにならして完成〜。「予備ケージ」ができました。このまま2日ほど経つと、シリコンが完全に硬化します。
「予備ケージ(右)」と
「移動用の箱(左)」が完成!
材料費は、予備ケージと避難箱2つで計2000円前後。道具類を含めた製作費は、5500円前後。日ごろからDIYをしたり道具を持っている方は、作ったほうがリーズナブルです。
■実際に使ってみた!
亀たちに、入ってもらいました。
新聞紙やキッチンペーパーなどを、隙間なく詰めます。亀が中で動くと体力を消耗するため、呼吸できる状態でしっかりパッキングするのがコツだそうです。(これが、なかなか難しい)
↑この状態で、動物病院や移動先まで運びます。いざという時使えるかどうか、前もってテスト移動をしておくと安心です。
亀は、とてもお怒りでした・・・。(ごめんなさい。)皆さんのご参考になれば、幸いです。
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