野生化したアカミミガメ
甲羅が黄色(白)なのはなぜ?
野生の亀たちを「ワイルド個体」と呼びますが、野生化したミシシッピアカミミガメで、変わった色や柄のものを見かけることがあります。
アカミミガメの甲羅が黄色・白っぽいのは、「アルビノなどの色彩変異」「交雑種」といった理由のほかに、ちょっと意外な理由もあることが分かりました。
拾った亀の種類が分からない方、変わった亀と出逢われた方のご参考になれば幸いです。
昨年8月、愛・地球博記念公園(モリコロパーク)でイベント開催中に・・・
「亀が見つかりました、まゆみんさん来てください」と、事務局からお呼び出しが(笑) コスプレのまま駆けつけると
「ミドリガメっぽいけど、何か違うよね?」と周りがザワザワ。
アカミミガメのオスなのは間違いなさそうですが、とても変わっています!
首の両側にある赤い模様がなく、甲羅は黄色でポツポツしたまだら模様。甲羅はまるでタイマイのよう。べっ甲に少し似た柄でした。
腹甲は、マスタードのような黄色にまだら模様。キバラガメでもなさそうです。
亀に詳しいパークスタッフさんと共に、「アカミミガメの色彩変異もしくは交雑種・5歳以上の若いオス」という結論に達しましたが、実際のところは不明。この亀さんは、専門の研究施設へ連れて行ってもらえたようですよ。めでたしめでたし!
その数ヶ月後、Twitter上でこの亀さんと瓜二つの亀さんを見かけてびっくり。
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写真は、ハニカミ坊やさん(
@HanikamiBoya)が飼育されている、20年ほど前に川で捕獲したアカミミガメさん。
ハニカミ坊やさんに教えていただきましたが、
「アカミミガメの甲羅が白変するのは、長年にわたって紫外線を多く浴びている個体に多い」のだそう。
この亀さんは、川で捕獲されてから20年以上飼育されているそうですが、日光浴に出すと日陰に隠れないそうです。
20年前に捕獲された時、既にこの見た目と大きさだったそうで・・・実際の年齢は分かりませんが、かなりのご長寿亀さんです。
この亀さんの甲羅が、下の画像右側になります。
ワイルド個体のアカミミガメで、甲羅が黄色〜白っぽいものは、
長年に渡り紫外線をよく浴びている可能性が高いので、(必然的に)お歳を召した亀さんに多いようですよ。
ハニカミ坊やさん(
@HanikamiBoya)に、Twitter内で提供していただいた比較画像。
左が、おなじみのミシシッピアカミミガメの甲羅。
右が、長年にわたり紫外線を浴びて白変したミシシッピアカミミガメの甲羅。
同じ種類の亀であっても、長年の生活環境の違いでこんなにも差が・・・。Twitterをきっかけに、出逢った亀さんの謎が解けてスッキリ。ハニカミ坊やさん、本当にありがとうございました!道で出逢ったアカミミガメの見た目がちょっと違う場合、このケースも当てはまるかもしれません。
【まとめ:アカミミガメの甲羅・見た目が違う原因】
●病気(シェルロットなど甲羅が白変する病気)
●アルビノなどの色彩変異
●他の種類の亀との交雑種
●長期間、紫外線に当たっている老体
のどれか、もしくは幾つかが当てはまる可能性が高いと思われます。この記事が、情報を探している皆さんのご参考になれば幸いです。まゆみんでした。
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