イギリスの映画館の年齢制限は
かなり厳格になっているので子供連れの場合注意が必要です。
基本的に年齢制限は下記の5段階に分かれています。
「U」(Universal)
4歳以上については制限なく見ることができる映画です。
但し、4歳未満の乳幼児については、その映画ごとに出る
アドバイスに従うことになっています。
このレベルに指定される映画はたいてい子供向けです。
「PG」(Parental Guidance)
親に対する注意喚起を意味するカテゴリーです。
基本的に制限はありませんが、一部で児童に不適切なシーンが
含まれていることを示しています。
子供向けというよりはむしろ一般的な映画が
このカテゴリーに入ります。
「12A」(12 years old with Advice)
12歳未満の児童には不適切なシーンがあることを示します。
但し、18歳以上の大人が同伴すれば見ることは可能です。
この場合、同伴する大人が12歳未満の児童に
見せていいかどうかを判断することを求められます。
「15」(15 years old)
15歳未満の児童・生徒に不適切なシーンがあることを示します。
この場合15歳未満の児童・生徒は親同伴でも入場は拒否されます。
日本でいうR指定とは少しニュアンスが異なり、
暴力的なシーンがあるだけでこのレベルに指定されているのが実情です。
イギリスでは多くの映画がこれに該当します。
「18」(18 years old)
18歳未満の児童・生徒に不適切なシーンがあることを示します。
これも暴力や残虐性などで判断されますが、
該当作品はそれほど多くありません。
(これとは別に日本の成人映画に相当する「R18」もあるが、これは
普通の映画館での上映ができないためここでは省略。)
この区分の仕方はかなり厳格で、映画館でタイトルが表示される場合、
かならずこの年齢制限のマークを表示することが義務付けられています。
また身分証明書で年齢確認をされることもあります。
ただ、映画によっては日本とは基準が違うこともあります。
史上初の人形劇映画で成人指定となった
「チームアメリカ」に関しては、
イギリスでは「15」の指定とされました。
この映画をある母親が子供と一緒に見ようとしていましたが、
子供が14歳だったために窓口で拒否され、
母親が「親同伴でもダメなの!?」といったところ、
「法律を違反することはできません」と窓口嬢がやり返していました。
コメントはまだありません。