世界的な景気の悪化で、旅行会社や航空会社など、
旅行関連の会社が破綻するケースがあとを絶ちません。
既に何度も過去ネタで取り上げた留学仲介業者は最たるもので、
何回も繰り返して利用する訳ではないので、
そこを狙って悪徳業者が出てきてしまうのです。
その業者が破綻した時には、留学に行けないどころか、
100万円単位で支払ったお金が戻ってこないという事態になるわけです。
これは決して他人事ではありません。
もし、自分の身にそれが降りかからないようにするにはどうしたらいいのか、
総合旅行業務取扱管理者の国家資格を持つSeaviewが、簡単にアドバイスします。
旅行会社の場合、規模や取扱内容にもよりますが、
「供託金」と呼ばれるものを政府または旅行業協会に
預けることがルールになっています。
これはその旅行会社が破綻した時に、
申し込んでいた顧客に払い戻すための費用として、
あらかじめ準備しておくものなのです。
しかし、供託金の額は事業規模によるものなので、
今回の留学仲介会社のように留学先の授業料など、
あまりにも高額の場合は、ほとんど意味がありません。
この会社は900万円の供託金を旅行業協会に預けていますが、
申込者は1000人を越える上に、1人で300万円も支払った人もいるので、
仮に戻ってきたとしても1%に満たない数字になることも予想されます。
問題のある業者にひっかからないようにするのが、
利用者として必要なことなのですが、
Seaviewが把握している限りでは、問題業者があの手この手で
「自分の会社の信用度が高い」とネット上で宣伝することも少なくなく、
それも第三者を装ってするケースも見受けられるのです。
留学する場合、公的な機関を利用して欲しいと
何度もSeaviewが言うのは、そこに理由があるのです!
「NPO法人推薦」とあっても、問題業者が自ら設立している
ケースもあるので、うのみにしてはいけません。
ネット上ではいくらでも偽装ができるのが現実です。
しかし、うさんくさいところはどこか矛盾があるのも事実です。
行きたい国が決まっている場合は
その国の留学関連の情報を大使館や公的機関で
あらかじめ調べることを強くお勧めします。
留学仲介会社選びはそれからでも決して遅くはありません。