東南アジア産の大型リクガメであるエロンガータリクガメ。生態や飼育方法をご紹介します。
以前は飼育が難しいとされていましたが、日本の気候にも適応しやすいという一面もあります。
カメ図鑑:エロンガータリクガメ
学名:Indotestudo elongata
英名:Elongated Tortoise
生息地:マレー半島〜インドシナ半島、インド北部〜バングラデシュ、中国南部・ミャンマー・ネパールにかけて
甲長:30cm
食性:雑食性に近い草食性
CITES(サイテス)付属書2類
(撮影地:ナゴヤレプタイルズワールド2013)
●エロンガータリクガメの生態
黄〜明るめの褐色の甲羅に、大きなクリクリとした目がとてもかわいらしく特徴的な種類です。
甲板ごとに黒みがかった模様がついている個体が多いですが、模様や色は個体差が多く、濃かったり
薄かったりそれぞれで、ほとんど甲羅に黒い模様のなく全体的にクリーム色がかった個体もいます。
(オスは成体になると、頭部がほんのりとしたピンクがかった色になります。)
東南アジアを中心に生息しており、生息域が広く、さまざまな場所や環境に順応して生息します。
比較的乾燥している草原地帯や、湿った森林にも生息しているため、環境適応能力が高いとされます。
おもに早朝や夕方の日暮れ直後の薄暗い時間になると活動するため、目が大きく視力が良いです。
おもな餌は、雑草や果実、キノコ類などの植物類を中心に、昆虫やミミズ、動物の死骸なども食べます。
雑食性に近い草食性で、比較的何でも食べるのでリクガメというよりはヤマガメやハコガメに近い生態を
しています。現地では、食用やペット用の乱獲が相次いでおり、生息数がどんどん減ってきています。
日本の気候でも飼育が可能な種類とされていますが、WC個体の場合は生息域が広いためかなかなか
適切な飼育環境を用意することが難しい場合があります。以前は上級者向けの種類とされてきましたが
近年ではCB個体も少しずつ増えており、飼育しやすい種類であると言われることも増えてきています。
●エロンガータリクガメの飼育
成長した時の甲長は、だいたい30cm前後。小型リクガメと中型リクガメの間をとったような大きさです。
ある程度成長したら、水槽での飼育よりも専用の小屋(部屋)を作るほうが調子がよくなります。
寿命は30年以上〜50年以上を超えるようば場合も考えられるので、いろいろな準備が必要です。
・飼育に必要なもの
水槽・・・60〜120cm水槽。通気性がよく壁が低めの水槽を使います。
ライト・・・紫外線ライト、保温球。
ヒーター・・・セラミックヒーター、パネルヒーターなど。季節や飼育環境に応じて追加。
その他・・・サーモスタット、温湿計、シェルター、水入れなど。
・飼育環境とレイアウト
リクガメというよりは、ヤマガメやハコガメと同じような感じの飼育環境になります。
身を隠すシェルター、ある程度湿気を含む床材、全身が浸かることができる大きめの水入れを用意。
ヤシガラなど、ある程度湿気を含むことができる床材を5〜10cmほどの深さまで敷きつめておき、
シェルター(隠れ家)と水入れをセットし、必要に応じてレンガなどを敷いた場所も用意してみます。
・温度管理について
一年中暑い地域に生息しているため、寒さに弱いため冬眠できません。冬場は保温は必要です。
冬場の乾燥に弱いですが、通気性の悪い環境は苦手なため適度に保湿し通気性を確保します。
他のリクガメさんと同様に、ケージ内全体に温度勾配をつけ、暖かめの場所〜涼しい場所を作ります。
温度・・・高めに設定。(ケージ内の温度がが25〜30℃。ホットスポットのみ35℃前後。)
湿度・・・乾燥した環境にする。50〜70%前後が目安。
・餌の与え方について
小松菜などの緑の葉野菜を中心に、にんじん、かぼちゃなどの野菜類やフルーツなどを与えます。
雑食性が強いので、他のリクガメよりもリクガメ用の配合飼料を多めに与えます。
解説者 まにあ道イメージガール マニアーナ! まゆみん
マニアーナ!公式ブログ :http://ameblo.jp/maniana-mayumin/
マニアーナ!公式twitter :http://twitter.com/maniana_mayumin
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