パリから日帰りのツアーで人気があるものに、
モンサンミッシェルへ行くというものがあります。
日帰りで行けるのだから、さぞかしパリから近いと思う人も多いようですが、
実は大間違いなのです!
世界遺産として世界的に有名なモンサンミッシェル(Le Mont-Saint-Michel)は、
フランス・ノルマンディー地方にある小さな島です。
潮の干満が非常に激しいため、干潮の時は陸続きとなるものの、
満潮の時は本土と海で隔てられてしまいます。
そしてロケーションですが、パリからはなんと350km以上も離れています。
バスで行けば、片道で軽く3時間半はかかるのです。
350kmと言えば、名古屋から東京までの距離とほぼ同じと考えてください。
これだけの距離があるので、日帰りは大変です。
往復のバスだけで7時間以上かかるのです!
また、フランス版新幹線のTGVでレンヌ(Rennes)で行った後、
バスでモンサンミッシェルに向かうこともできます。
こちらも日帰りの日本人観光客を多く見かけます。
やはり片道4時間はかかってしまいます。
そこでフランスに1週間ほど滞在される計画をお持ちの方は、
是非泊りがけでモンサンミッシェルを訪ねることをお勧めします!
ここで、参考までにモデルコースをご紹介いたします。
まず、拠点都市としてレンヌでの宿泊をお勧めします。
レンヌはフランス北西部最大の都市で、
パリ・モンパルナス駅からTGVが多く走り、簡単に移動ができます。
また、市内には地下鉄も走っていて大変便利です。
レンヌの街そのものも古い木造の建物が集まった地域があり、
散策するだけでも楽しい場所があるほか、日帰りで行ける場所には
城壁に囲まれた歴史都市・サンマロ(Saint Malo)や
やはり木造の歴史的街並みで知られるディナン(Dinan)などもあります。
このレンヌで2泊し、そこから日帰りで
モンサンミッシェルへ行くと余裕ができます。
また、モンサンミッシェル周辺の宿に宿泊するのもいいでしょう。
天気がいい日の夕暮れは本当に絵になる風景です。
昼間に数時間だけちょっと滞在するのはもったいない話です。
しかもパリから日帰りでクタクタになったという話もよく聞きます。
是非とも泊りがけで訪ねて、旅の醍醐味を味わいましょう!!