南米では最大のリクガメである「キアシガメ」。生態や飼育方法、飼育のポイントをご紹介します。
飼育の基本は、アカアシガメさんの飼育方法とほとんど変わりません。
熱帯のジャングルに生息する大型リクガメにとって、温度と湿度の管理はとても大切になります。
カメ図鑑 キアシガメ
学名:Geochelone denticulata
英名:Yellow-footed tortoise
生息地:南米(コロンビア・ブラジル・ベネズエラ・ボリビア)
大きさ:甲長50〜60cm前後
食性:草食性
(写真提供:kameloveさん)
●キアシガメの生態
南米では最大の大きさのリクガメ。野生個体の中には、甲長80cmを超えるものもいるようです。
見た目はアカアシガメとよく似ており、生息地も重なる部分があります。飼育方法も変わりません。
キアシガメはとアカアシガメの違いは、キアシガメのほうがアカアシガメよりも大型になるということ。
そして、体色や模様も赤みがなく黄色〜黄土色の褐色の体をしています。
おもに熱帯の森林やジャングルのような場所に生息し、植物類や果実などを中心に食べる草食性。
基本的に草食性ですが、ごくまれに動物の死骸などの動物質のものを食べることもあるようです。
ただ、日本国内では、アカアシガメよりも流通が少ないためなかなか見かける機会は少ないようです。
●キアシガメの飼育
・飼育に必要なもの
ケージ・・・ベビーや幼体は、45〜60cm水槽。成体は、120cm水槽以上の広いスペースで。
ライト・・・紫外線ライト(森林生物用5.0)、バスキングライト(保温球)の両方が必要。
ヒーター・・・寒さに弱いため、冬場は必要に応じてパネルヒーターやセラミックヒーターなど。
その他・・・サーモスタット、温湿度計、シェルター、床材(ヤシガラなど)、水入れ など。
・飼育環境とレイアウト
リクガメの中でも、ジャングルのジメジメしたあたたかい環境を好みます。
ヤシガラなど保湿性のある床材を敷き、水入れやシェルターなど必要な飼育用品をセットします。
乾燥に弱くよく水を飲みに来ることや、かなりの頻度で水に入ることもあるため、水入れは必須です。
水入れは、体全体が浸かることができるものを。浅い広めの安定したパッドなどを使うと便利です。
50cmを超えるかなりの大型になるので、将来的に爬虫類水槽やケージ等での飼育は難しくなります。
必要に応じて大きなケージを自作するか、カメ専用の小屋やお部屋などを用意することになります。
・温度管理について
一年中暖かい地域に生息しているため、寒さに弱く冬眠できません。冬場は必ず保温が必要です。
ケージ全体の温度の目安は、25℃以上。保温球(バスキングライト)の当たるホットスポットは30℃前後。
ケージ内の温度は、温度勾配をつけて好きなあたたかさの所へ自由に移動できるようにしておきます。
(保温球は、ケージ内の温度の上りすぎを防ぐため、必ずサーモスタットに接続して使います!!)
温度・・・日中は、25〜30℃。夜間は最低でも20℃を切らないよう注意。
湿度・・・60〜80%前後。ベビーや幼体は、空中湿度80%ほどで飼育。
ベビーや幼体の頃に、乾燥させたままで飼育すると甲羅がデコボコになってしまう傾向があります。
また、ケージ内が乾燥した状態だと、食欲不振や脱水症状になりやすいので注意が必要です!!
(幼体の頃は、とくに温度や湿度の管理には気をつけて育てていくのがポイントです。)
・餌の与え方について
餌は、葉野菜(小松菜など)や野草などを中心にして、ときどき配合飼料も混ぜながら与えます。
熱帯のリクガメということもあり、カボチャなどの甘みがある野菜や、フルーツ類が大好物です。
週に2回ほど、フルーツを与えると喜びます。(与えすぎると拒食や糖尿病になるので要注意です。)
飼育が難しいとされていましたが、最近では飼育方法が確立されてきた熱帯の大型リクガメさん。
湿度と温度管理には特に気をつけることがポイントです!! マニアーナ!まゆみんでした。
解説者 まにあ道イメージガール マニアーナ! まゆみん
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