日本の鉄道は次のような特徴があります。
★駅と駅の間隔が比較的短い
★普通列車が多く走る中を特急が走ることも多い
★JRの特急に乗るにはかなり高額の特急料金を払わなくてはならない
フランスはパリ近郊など一部の例外を除き、
普通列車はそれほど走っていません。
これには大きな理由があります。
フランスは日本とは違い、都市と都市の間は
見渡す限りの畑や草原になっていることが多いのです。
人が住んでいない場所にわざわざ駅を作る必要はないので、
駅と駅の間隔は必然的に長くなります。
その結果、各駅停車でも結構スピードを出していて、
特急と遜色ないことも少なくありません。
このような事情から、フランスでは原則として
特急料金と言うものは存在しないのです。
新幹線に相当するTGVに関しては少し事情が異なります。
例えば乗り放題きっぷであるユーレイルパスやフランスレイルパスでは、
TGVの予約の際、追加料金が必要になってくるのです。
但しいつも必要と言うわけではなく、閑散期には不要のこともあります。
一方イギリスですが、日本ほどではないものの、
駅と駅の間隔は比較的短めです。
このため列車も各駅停車があったり、通過駅があったりします。
しかし、こちらは特急に相当する種別はありません。
(ヴァージンペンドリーノなどは特急に相当するが厳密には車両の愛称名にすぎない)
そのため、特急料金も存在しないのです。
おまけに指定料金も不要なのです。
中には事前購入の格安チケットでは列車と座席が指定されるのです。
よって、座席が指定されない(=自由席)の方が
運賃が高いという逆転現象が起こっています。
もちろん高い運賃でも追加料金なしで座席の指定は可能です。
このように運賃・料金の考え方は日本とは違う場合が多いので、
事前にトーマスクックヨーロッパ時刻表日本語版などで
確認することをお勧めします。
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