何度も過去ネタで紹介してきましたが、イギリスは鉄道は遅延が当たり前で、
運休や不通もめずらしくなく信頼性があまりありません。
そのためか、高速バスは結構ポピュラーな存在で、
イギリス人のみならず外国人にも人気があります。
イギリスの高速バス(Coach)はナショナルエクスプレス(National Express)が
ほぼ独占している状態です。(写真左・中)
国内をくまなく結ぶ巨大なネットワークを築いているため、
各地方のローカルバス会社と提携してフランチャイズで
走らせている場合も多く、関係は極めて良好です。
早くからネット予約システムを取り入れ、
多くの乗客はネット予約をしたあと
印刷したEチケット控えを提示して乗車しています。
またSMS(ショートメールのこと)で携帯電話に受信して、
それを見せて乗る若者も多くいます。
ナショナルエクスプレスは確かに寡占企業ですが、
競争がまったくないか、というとそうでもありません。
過去ネタで紹介したサウスウエストトレインズの親会社である
ステージコーチグループ(Stagecoach Group)は、
子会社に格安高速バス会社メガバス(Megabus)を設立し、
果敢な価格競争を仕掛けています。(写真右)
メガバスは最低運賃1ポンド(他に予約手数料50ペンスが必要)から
発売しており、若者に人気があります。
Seaviewは乗ったことはありません。
1ポンドの席は限られていて、乗客が増えるにつれて3ポンド、
5ポンドと上がっていきますが、これでもナショナルエクスプレスの
正規運賃(約20ポンド)に比べれば格安です。
この激安運賃で160キロ離れたボーンマスからロンドンまで
3時間で行けるのですから、すごくお得です。
発売はすべてネット予約のみ、またバスはすべて2階建てバスを使用し、
大量輸送でコストを下げています。
これに対抗して、ナショナルエクスプレスでも競合路線では
Fun Fare(ファン・フェア)を設定しています。
Seaviewはこれを利用して片道1ポンド(予約手数料不要!)で
ボーンマスから何度もロンドンに行きました!
この1ポンドで乗れるのは各便1人くらいで、
その後3ポンド、5ポンドと上がっていきます。
イギリスではこのように高速バスが大人気なので、
留学生の多くは鉄道を利用せず、高速バスで旅行します。
日本からの観光客が鉄道を多く利用するのとは対照的です。