パリの地下鉄の治安については、
各種ウェブサイトでいろいろ紹介されていますが、
決定版と言えるような情報はあまりありません。
しかし、少なくとも外務省が発表する
海外安全情報だけは、
注意しておく必要があります。
この情報は現地の大使館が把握しているものであるので、
情報の精度はかなり高いです。
パリには2種類の地下鉄があります。
ひとつは通常の地下鉄でメトロと呼ばれています。
1号線から14号線まであります。
こちらはスリはいるようですが(もっともスリは地上も多いが)、
治安が特別に悪いわけではないので、ちょっと注意すれば大丈夫です。
物乞いなどもいますが、こういった人達は相手にしないことが賢明です。
もうひとつはRERです。急行地下鉄とか首都圏高速鉄道とも呼ばれます。
A線からE線まであり、大きな車体の電車で都心と郊外とを結びます。
このRERは日本人には評判が悪く、怖い思いをした人が少なくないようです。
このうちB線はドゴール空港に乗り入れていますが、
途中治安が悪い場所を通るので、注意が必要です。
このB線では強盗が度々出没し、荷物を奪って逃走していくのです。
私がB線に乗っていたとき、他の車両から荷物を奪った
強盗らしき数人組が電車をさっと降りて、
逃げていった場面を見たことがあります。
在フランス日本大使館の公式サイトに、被害者からの手紙が掲載されています。
http://www.fr.emb-japan.go.jp/jp/anzen/higaisha/h_1.html
ドゴール空港についたら、RERのB線の利用は避けましょう。
スーツケースを持っていると身動きもとりにくいので危険です。
空港から都心へは、エールフランスバスかRATPのロワシーバスを
利用するようにしてください。
ドゴール空港からはRER以外の鉄道(TGVやタリス)も発着していますが、
こちらは問題ありませんので、安心して利用できます。
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