環境省が作成・発表している「レッドデータブック」。
絶滅のおそれのある種を的確に把握し、一般への理解を広めることにより、野生生物の保全を行っていこうという目的で作成させています。
絶滅のおそれのある種としてレッドリストに掲載された種数は、動物と植物を合わせて3915種となっています(2006年12月時点)。
1600年以降絶滅した動物種の原因は、人間の手による「移入生物」「乱獲」「生息域の破壊」にて98%を占めるそうです。
このデータを見直し、人間の社会生活を原因とした貴重な動植物の絶滅を、少しでも減らすことに取り組んでいきましょう。
レッドデータブックカテゴリ
■「絶滅(EX)」
我が国ではすでに絶滅したと考えられる種 (ニホンオオカミ等)
■「野生絶滅(EW)」
飼育・栽培下でのみ存続している種
<絶滅危惧=絶滅のおそれのある種>
■「絶滅危惧I類(CR+EN)」
絶滅の危機に瀕している種 (カブドガニ等)
・「絶滅危惧IA類(CR)
ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種 (ニホンカワウソ等)
・「絶滅危惧IB類(EN)
IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種 (イリオモテヤマネコ等)
■「絶滅危惧II類(VU)」
絶滅の危険が増大している種 (アホウドリ等)
■「準絶滅危惧(NT)」
現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種 (ゲンゴロウ等)
■「情報不足(DD)」
評価するだけの情報が不足している種 (スッポン等)
■付属資料「絶滅のおそれのある地域個体群(LP)」
地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれが高いもの (北海道のヒグマ等)
参照:
環境省 自然環境局 生物多様性センター