レストは以前ネタにしましたので今度は利き手であるグリップの作り方をネタにしてみます。フォームというのは人それぞれによって合う形というものが存在します。ベースになる形はあるにしてもそこから自分に合う形をアレンジして行く必要があると思います。
ビリヤードの場合まだまだちゃんとしたコーチを出来る人というのは少ないので上級者は自分の形をそのまま教えてしまう傾向にあるようです。タイプが合えば良いですが違う場合もある訳です。ここでは出来るだけ自分の形を見つけられるヒントのようなものとベースになる形をご紹介したいと思います。
まずは、写真のようにキューのバランスを取ります。
このバランスの位置から握り拳2つ分くらい後ろを持つのがスタンダードな位置と考えると良いと思います。当然ですが握り拳の大きさは人によって異なります。これが前述の個性になります。バランスから20cm後ろということではなく自分の体格に合った場所ということで自分の身体を基準に使います。
このグリップの位置をベースに弱めのショットを基準にするなら少し前を強めのショットを基準にするなら少し後ろを持つと言った工夫をすることになります。私の場合にはこの基準よりも若干前目を持ってプレーしています。最初はどこが良いのか分かりにくいと思いますので前述の握り拳2個分のところを基準にすると良いと思います。
今度は持つ力加減です。キューをテーブルに写真のように置いて今、見つけたグリップの位置で真上に持ち上げてください。
このときの力加減がキューを振るときの力加減となります。人間の身体はうまく出来ていて重いバッグを持つときには力を入れますし、軽い袋を持つときには摘むように軽く持ちますよね?キューを持つときの自然な力加減というのが実は一番安定した力加減なのです。
これよりも力が入っているようですといわゆる力み過ぎということになります。逆に軽く持っている場合はショットの瞬間に手玉に力が伝わり難くなります。(玉負けと表現されることがあります)
最後にどの指を中心に持つかですが、中指と人差し指を中心に持つタイプの人と、中指と薬指を中心に持つタイプの人に分かれます。自分がどちらのタイプかはワイングラスを持ったときにどちらの指を使っているかで判断すると良いと思います。今までの習慣や持って生まれた性質などによって力を出しやすいコントロールしやすい指の使い方は人によって異なるので自分のタイプを把握して自分にあったグリップを見つけるようにしてください。