ゲームを開始するにあたり先行、後攻を決める方法としてバンキングを用います。
プレーヤーはヘッドライン側に並んで立ち、ほぼ同時にフットレールに向けてショットします。フットレールにクッションしたボールが手前のヘッドレールに近い方がバンキングの勝者となります。
詳細な規定は以下のとおりです。
・センターラインを超えてはいけません。(図中中央のラインを越えて相手側にボールが入った場合は負けとなります)
・スクラッチした場合は負けとなります。
・必ず1度以上フットレールにクッションさせなければいけません。(ルール上何往復させてもOKですがマナーとして止めましょう)
・長クッションやフットレールにクッションしても有効です。
・フットレールにはクッションしなくても有効です。
・相手がバンキングを開始し、相手の玉がフットレールにクッション後センターラインを越えるまでにバンキングを開始しない場合には負けになります。
・両者が同時にファールバンキングを行った場合には再度やり直しを行います。
バンキングの勝者はブレイクを自分が撞くか、相手に撞かせるかを選択出来ます。通常はブレイク権を行使しますが、14-1のようにブレイクした方が不利になるゲームではブレイク権を放棄することが普通です。
バンキングの結果、以下の図のようになった場合は1番ボールを撞いたプレーヤーが勝者となります。
バンキングは平等を期すために手玉以外を撞くことを例外的に認めています。バンキング以外で的球を撞くのはマナー違反ですので止めましょう。また、バンキング終了後はゲームに入る前にバンキングで使用したボールを拭いてからゲームを開始するようにしましょう。