ブリティッシュエアウェイズ(British Airways PLC)は
イギリス時間2008年11月10日付けで、
現在1日2便の成田―ロンドン・ヒースロー線を
2009年3月下旬以降の夏ダイヤより1日1便に減便すると発表しました。
運休するのはBA7便と8便の一往復です。
BA5便とBA6便は引き続き運行されます。
これはイギリスへ渡航する日本人が減少していることが大きな原因です。
しかし、成田―ロンドンはもともと輸送過剰の雰囲気があったのも事実です。
現在この区間はBAの他にヴァージン・アトランティック航空(VS)、
日本航空(JAL:JL)、全日空(ANA:NH)の4社が運航しており、
他のヨーロッパ線に比べても運航会社数が多いという事情があります。
以前はJALも1日2便運航した時期がありました。
Seaviewは大学院留学時にJALを多く使っていましたが、
2便のうち1便が運休になったケースを見たことがあり、
現在は1日1便のみとなっています。
全日空とヴァージンはもともと1日1便の運航です。
BAに限らずイギリスは現在、金融危機の影響で
深刻な不況になりつつあります。
例えばイギリス版NTTといえるブリティッシュテレコム(BT)は、
1万人の人員削減を決めたほどなのです。
金融関連でも人員削減が目立っており、
景気の減速が航空輸送にも波及している様子です。
実はロンドン線の減便はBAだけではありません。
2009年3月下旬以降の夏ダイヤより、
JALも関西―ロンドン線を運休することを既に発表しています。
BAの減便はアジア線・ヨーロッパ線を中心に実施されます。
特にロンドン第2の空港であるガトウィック空港からの運休が目立ちます。
利便性が高いヒースロー空港に集約しつつあるというのもあるようです。
イギリスは入国審査が厳しくなっており、
強制送還の事例が少なくありません。
観光目的のツアーではそれほど影響はありませんが、
個人旅行では敬遠する人が出ているような感じです。
このことがBAの減便につながったことは否めません。
長期間の不法滞在さえ考えなければ、
イギリスへの入国はまず大丈夫なので、
厳しいという理由だけであきらめている方は、
少し考え直してもらえるとうれしく思います。
コメントはまだありません。