イギリスという名前は、実は正式な国名ではありません。
日本語での正式な国名は
「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」
というとてつもなく長い名前が付いています。
英語では通常UKと呼んでいますが、
これはThe United Kingdom of Great Britain and Northern Irelandのうち、
United Kingdom(連合王国)を略しています。
では、なぜ連合王国になるかというと、イギリスはもともとは
イングランド(England)、ウェールズ/キムル(Wales/Cymru)、
スコットランド(Scotland)そして北アイルランド(Northern Ireland)の
4つの地域が連合しているからなのです。
ウェールズはウェールズ語ではCymruとなることでお分かりの通り、
独自の言語であるウェールズ語も公用語になっています。
国旗は通称ユニオンジャックと呼んでいますが、
これもイングランド・北アイルランド・スコットランドの
国旗をあわせてつくられたものです。
この中にはなぜかウェールズの国旗(上半分が白、下半分が緑で、
赤いドラゴンが描かれている)の要素は全く入っていません。
このため、ユニオンジャックではなく、各地域ではそれぞれの地域の
国旗を掲げていることもめずらしくありません。
このようにイギリスでは各地区の独自性が強く、
スポーツでも人気の高いサッカーやラグビーは、
各地区ごとにプロリーグが存在しています。
その結果、国際大会でもそれぞれの地区が独自に参加しているのです。
ただ、オリンピックの場合はひとつの国家として参加しなくてはならないため、
イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドは
独自に参加することができません。
それなら統一したチームをつくればいいのですが、
なかなか難しいのが現実のようです・・・。
2012年のロンドンオリンピックではどうするのでしょうか?
その成り行きが注目されます!!
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