過去ネタで既にご紹介したワールドトラベルマーケット(WTM)。
閉幕から1ヶ月が経過した後、事務局からメールが届きました。
その内容はWTMが大盛況に終わったことに対するお礼が中心ですが、
今回は例年に見られないような、お詫びの文面が入っていました。
というのも、ロンドンでは日常茶飯事になっている
地下鉄や鉄道の遅延や運休が、不幸にもWTM開催中に発生し、
WTMの各種セミナーや行事の時間に間に合わなかった人が続出し、
事務局に苦情が殺到したからです。
この時の最大のトラブルは、11月10日に会場のExCeLへのメインアクセスである
DLR(ドックランド・ライト・レールウェイ=
別ネタ参照)が
ロイヤルアルバート(Royal Albert)駅での車両故障により運行停止となり、
地下鉄ジュビリー線との乗換駅であるカニングタウン(Canning Town)駅では
ホームから人があふれかえる状態で、列車が到着しても降車できないという
信じられないような事態も発生していたそうです。
ネット上でも参加者の不満が渦巻いており、
WTMへの出張費用に500ポンドも払ってこんな目に遭うのなら、
別の観光地へ遊びに行った方がマシだ、という声もありました。
また、ロンドンは観光地として失格であるという意見も多く、
旅行業界のプロが集まる世界最大の見本市において、
世界最悪の市内交通を持つ都市という印象を植え付ける結果となりました。
さらに「ロンドンそのものが交通問題の見本市」という辛らつな意見もありました。
Seaview自身も英国鉄道で乗った列車が途中駅で運行打ち切りとなり、
その結果WTMのセミナーに遅れました。(
別ネタ参照)
このような状況が2012年のロンドンオリンピックで発生したら、
おそらくイギリスは全世界の笑い物になるのはほぼ確実です。
Transport for London(ロンドン交通局)は、オリンピックに向けて
毎週末の計画運休による設備更新工事に全力を挙げていますが、
厳しい綱渡りの状態がこれからも続きそうです。
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