限りなくフランスに近いロケーションなのに、
なぜかイギリス領になっているのが、チャネル諸島(Channel Islands)。
その中身はジャージー島(Jersey Island)、ガーンジー島(Guernsey Island)、
オルダニー島(Alderney Island)などから成り立っています。
政府としてはジャージー島は独立した自治政府となっていて、
ガーンジー島はオルダニー島などとまとめてひとつの自治政府を形成します。
いずれもイギリス本国とは別に独自のパスポートを発給しており、
そのパスポートは本国発行のものと同様、
日本へは6ヶ月まで無査証(ビザなし)で入国できます。
ジャージー島は過去ネタでご紹介したとおり、
おいしい牛乳で有名なジャージー牛の原産地です。
ガーンジー島にもひとまわり大きなガーンジー牛がいて、
こちらもおいしい牛乳で知られています。
空港でもこれらのおいしい牛乳が売られているほか、
イギリス本土にも輸出されています。
日本では倍以上の値段がするジャージー牛乳ですが
イギリスではちょっと高いだけなので、
Seaviewもイギリス留学中は愛飲しておりました。
チャネル諸島はイギリスの自治領(植民地)であることを生かして、
金融関連での規制緩和を行っており、多くの金融機関がここに拠点を持ちます。
いわゆるタックス・ヘイブン(租税回避地)として知られています。
このチャネル諸島へアクセスするには飛行機か船を利用することになります。
イギリス領ですからイギリスとの結びつきが強いですが、
距離的に近いフランスへも簡単にいくことができます。
Seaviewはイギリスのボーンマスからジャージー島へ飛行機で飛び、
さらにフランスのリゾート地・ディナール(Dinard)に飛んで、
その近くのサンマロ(St. Malo)を訪ねたこともあります。
帰りはガーンジー島を経由しました。
この時利用したのがAurigny Air Services(オリニー・エアサービス)で、
珍しいプロペラ3発機のTrilander(トライランダー:写真)にも乗りました。
もちろん、ジャージー空港やガーンジー空港はジェット機の発着も可能です。
http://www.aurigny.com/
なお、オリニー・エアサービスは現在ボーンマス空港には就航していません。
残念ながらこの時は島の観光はしませんでしたが、
のんびりとした雰囲気と、フランス風の地名という意外性が
強く印象に残った場所でした。
いずれ、滞在をしてみたいと思っています。