DEATH NOTE
週刊少年ジャンプの人気漫画で 映画化やアニメ化で社会現象を起こし
ほとんどの人が この「デスノート」の利用方法を知っていることでしょう
ノートに名前を書くだけで 人を殺せるデスノート
そんなものが実際に存在したらと考えるだけで たまりませんが
それに近い 不可思議な事件が起きました
1936年2月 ハンガリーのブダペスト市警が靴屋主人ジョセフ・ケラーの死亡現場を調査中
奇妙な遺書を発見した
自殺したケラーが書き残したその走り書きのような遺書には とある歌の一節が引用されていました
自らの命を絶つ者が辞世の句の代わりとして愛する歌の一部を引用することは別に
珍しいことではないかもしれません しかしこの歌に限っては別でした
歌の名は
「暗い日曜日(Gloomy Sunday)」ブダペストでは既にこの歌に関連した17人の自殺者が出ていたのです
それは「バーでジプシーバンドがこの曲を演奏したところ突然男二人がその場で拳銃自殺した」
「少女が「暗い日曜日」のレコード盤を抱きしめたままドナウ河で入水自殺した」
「バーで飲んでいた初老の紳士がバンドに「暗い日曜日」をリクエストするなり店の外に
歩き出して頭を銃で打ち抜いた」などです
はじめは単なる偶然と捕らえていたブダペスト市警も ここまできて
いよいよ事の重大さを認めぬわけにはいかなくなりました
明確な理由は定かではないが とにかく相次ぐ自殺事件とこの「暗い日曜日」が何らかの形で
繋がっていることは もはや否定出来ない事実だったからです
そして間も無く当局はこの「暗い日曜日」の販売と演奏の禁止に踏み切っりました
それは言うまでもなく異常な事態で 単なる音楽が人を自殺へ追い込む力を持つことを認めたことになったのです
1930年代シェレッシュによって書かれたメランコリックな歌曲「暗い日曜日」は
自殺を引き起こす歌として散々な非難を受けた
その悲しい歌は、次の一節で終曲する
・・・私と、私の心は、自殺を決意した・・・・暗い日曜日
→映画にもなりました!「映画・暗い日曜」