通常、空から降ってくるはずのないものが
降ってくる現象を「ファフロッキーズ現象」という。
たとえば、カエルや魚などの生物や、
石や大きな氷の塊などが空から降ってくるのである。
このような超常的現象を研究するチャールズ・フォートは、
「空からの落下物(falls from the skies)」にちなんで
「FAFROTSKIES」と命名した。
この現象は世界各地で散見され、落下物に関しても、その状態がまったく
異なっていたり、その地方では生息するはずのない生物が降ってくるなど、
不可思議なことが多い。
その原因には、たくさんの仮説が唱えられている。
代表的なものでは、竜巻説や宇宙の彗星説、プラズマ説などがある。
また、アメリカ軍のプラズマ兵器実験によってひき起こされたのでは
というトンデモ説まで存在する。
【世界で見られたファフロッキーズ現象】
〈1922年〉
フランスのシャロン=シュル=ソーヌにて2日間にわたりカエルの雨が降り続く。
〈1939年9月〉
グアム島で、主にヨーロッパに棲息するテンチという淡水魚が雨のように降った。
〈1954年6月〉
イギリスのバーミンガム市サトン・パークにて、何百匹ものカエルが空から
降ってきた。カエルは地面に落ちると、ピョンピョンと飛び跳ねたという。
〈1958年5月〉
フランスのモルターニュにて、大量のカブトムシの幼虫が降ってきた。
〈1968年8月〉
ブラジルのカカパヴァとサンホゼカンポスにまたがる1キロのエリアで、
約5分間にわたり、空から血と肉が降った。
〈1979年6月〉
ギリシアのコモティーニにて、大量のカエルが降り、交通を麻痺させた。
〈1979年7月〉
イギリスのベドフォードシャーにて、豪雨に混じり、カエルが大量に降ってきた。
〈1989年〉
オーストラリアのクイーンズランド州イプスウィッチにて、小雨に混じり
イワシが大量に降り、ある民家の芝生が埋め尽くされた。イワシの数は約800匹。
〈1997年2月〉
サウスオーストリア北部のウェルボーンヒルズ家畜牧場に、
体長5センチほどの大量のイワシが降った。