今回のネタは超常現象と呼ぶべきではないかもしれない。
だが、あたかもそうであるかのように思ってしまう不可解な事例だ。
1989年3月7日、まるで「神隠し」を思わせるような事件が起きた。
少年がたったの20秒で忽然と消えてしまったのである。
失踪した少年の名前は松岡伸矢君(当時4歳)。
彼が失踪する2日前から奇妙な現象は起きていた。
【2日前】伸矢君の祖母(徳島県)から母(茨城県)に電話があり、その30分後、祖母は倒れて急死。
【1日前】祖母の葬儀に出るとき、母と手を繋いでいた伸矢くんが、
突然逃げるように走り出した(普段の伸矢君は落ち着きのある子供だった。)
弟が車の中で伸矢君の名前を連呼する。
【失踪当日】祖母の実家で伸矢君は二人の兄弟と伸矢君の父、親戚の子供と一緒に
朝の散歩に出かけた。10分後、帰宅。
父は抱いていた伸矢君の弟を母に預けるため家の中へ。玄関には伸矢君だけが残った。
弟を預けた父は玄関先に戻ると、伸矢君は忽然と消えていた。
その間、わずか20秒。
4歳の子供がたった20秒で遠くに移動できるはずはない。
両親は必死に付近を探したが伸矢君の姿はどこにもなかった。
その後、大捜索隊を結成するも、まったくの空振り。
まるで「神隠し」である。
いったい伸矢君はどこへ消えてしまったのか。
行方不明から9日後、ナカハラ マリコの母と名乗る人物から電話がかかってくる。
伸矢君が通う幼稚園で見舞金を集めたが、どちらに送ればいいのかというものだ。
伸矢君の実家は徳島県だ。
伸矢君が住む茨城県の幼稚園の父兄が、徳島で行方不明になった伸矢君のことを
知っているはずがないのだ。
奇妙に思った母は、幼稚園に連絡した。
すると、見舞金を集めた形跡も、ナカハラ マリコという園児も存在しなかったのだ。
明らかに不可解だ。
この電話の内容をまとめてみよう。
・茨城県の幼稚園と言いながら、電話の女性は実家のある徳島なまりだった。
・ナカハラ マリコは伸矢君の通う幼稚園には存在しない。
・徳島で行方不明になった伸矢君の事をすでに知っていた。
電話の目的はいったい何だったのか?
神隠しか、何者かの犯行か?情報を求む!!