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ヨーロッパで温泉を楽しむ

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◇閲覧回数 13,277
◇登録日
2008年5月30日
Seaview
Seaview
道場主

Lv.48

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    世界に名だたる温泉大国に住む日本人は、
    海外でも温泉があれば、やっぱり入りたくなるものです。
    でも、ヨーロッパは温泉がどこにでもあるわけでもなく、
    ある程度場所は限定されてきます。

    日本人同様、几帳面な性格を持つドイツ人。
    このドイツで日本に似ている部分のひとつに、この温泉が挙げられます。
    ドイツの地名でバード・○○○とあれば、まず温泉地と考えてよいでしょう。

    その際たるものが、ドイツ南西部の温泉都市・バーデンバーデン(Baden Baden)です。
    シュヴァルツヴァルト(黒い森)地方の中に存在するこの町は、
    ヨーロッパの伝統を感じさせる街並みの中に、温泉が湧いているという印象です。

    ヨーロッパでは基本的に温泉への入浴は水着を着ます。
    そのため、野外で入る温泉も少なくなく、まるでプールに入る感覚です。
    ところが、このバーデンバーデンには例外的に、裸で入る温泉が存在します。
    その名は「フリードリッヒス・バード」(フリードリッヒ浴場)です。

    このフリードリッヒ浴場は、単純にお湯に入るというものではありません。
    建物の中を順路に従って、異なる温度や性質の温泉を決められた時間で入っていき、
    途中でマッサージがあったり、最後にはタオルにくるまれて休憩できるなど、
    健康管理を主な目的とした内容になっているのです。

    特にドイツでは温泉は医療行為の一環としての目的もあり、
    日本でいうところの湯治のイメージです。
    このため、ドイツ人は1週間から1ヶ月単位で滞在するのが一般的です。

    ドイツの他にも、ハンガリーにも温泉が多く見られる他、
    ボスニア・ヘルツェゴヴィナにも温泉浴場が存在しています。

    さらに火山国であるアイスランドにも温泉は多いのですが、
    こちらはそのまま入浴する、というよりは地熱の有効活用の意味合いが強いようです。
    アイスランドで有名な入浴施設「ブルーラグーン」は、
    正確には天然温泉ではありませんが、隣にある地熱発電所の廃熱を利用し、
    ミネラル分の多い海水に入浴する形になっています。
    しかし、この海水は通常の温泉同様に効能があるため、
    広義では温泉と呼んでも差し支えないと思われます。
    もちろん、このブルーラグーンも水着を着ての入浴になります。
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