日本では基本的には「通話はご遠慮ください」となっている
電車内での携帯電話の使用ですが、ヨーロッパは国によって対応が異なります。
ここではフランスとイギリスの事情を書きます。
フランスは基本的には携帯電話は客室内では使わないのがルールです。
車内にはケータイが顔のようになっていて、
眠っている顔のステッカー(写真左)が貼ってあれば、そこでは使用禁止です。
一方、デッキなどでは起きている顔のステッカー(写真右)があり、
こちらは使用可能となっています。
つまり日本の新幹線などと同じルールということになります。
フランス版新幹線のTGVでは、客室内で通話していた年配のフランス人が、
他の若手のフランス人に注意されてとがめられていたのを見たことがあります。
一方、イギリスは基本的に通話はOKです。
どちらかというと高校生や大学生といった人よりも、
きちんとした身なりのビジネスマンがよく電話しています。
このため、あちこちで会話する声が聞こえてくる状態で、
周りを気にせずに堂々と通話をしています。
ただ、そんなイギリスでも各編成に1両はQuiet Zone(写真)として
通話禁止車両を設けていますが、それでも平気で通話する人もいて、
この場合はSeaviewは他の車両への移動せよ、と
苦情を言ったことが何度もあります。
イギリスではパソコンなどからで平気で電車内やバス車内で
音楽を流す人も少数ながらいる状態で、
それに対抗するために(=他の音を聞きたくないために)
ipodなどのボリュームを上げて大音量で音楽を聞く人が後を絶たず、
その結果、難聴になる人も出てきているような状態です。
日本人はヨーロッパに行っても、日本流のルールで使えば、
ひんしゅくを買うこともまずないでしょう。
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