意外に思えるかもしれませんが、
実はヨーロッパでは荷物を預かってもらえる場所が非常に限られています。
また、コインロッカーはほとんど見かけません。
以前から少ないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
実はここ10年ほどで減ってしまっているのです。
少なくとも1989年の段階では、イギリスのエディンバラには
コインロッカーが存在し、50ペンス硬貨を入れて使った記憶があります。
パリのモンパルナス駅では、暗証番号方式のコインロッカーを
使ったことが何度もありました。
コインロッカーを見かけなくなった最大の理由は、
実はテロ対策にあります。
テロというと、どうしても9/11を思い出される方が多いと思いますが、
ヨーロッパはもともとテロの発生が多い場所です。
Seaviewは91年のヨーロッパ一周旅行中に湾岸戦争が始まり、
テロ対策で荷物検査をいたるところで受けました。
また、ロンドンは当時北アイルランド問題に関連して
IRAによるテロが頻発していた時期もありました。
このような事情から、爆発物が仕掛けられる危険性の高い
コインロッカーの使用は次々と中止されました。
窓口の荷物預かりもX線検査を通すような状況です。
全体に荷物預かりの場所が少ないため、
時間帯によっては荷物を預けたり引き取るのに
30分以上待たされるケースもあるほどなのです。
このため、荷物はできるだけその晩に宿泊するホテルか、
チェックアウトしたホテルに預かってもらうことをお勧めします。
大きなスーツケースをホテル以外のどこかで預けての観光は、
時間的にかなりリスクを伴うことを覚悟した方がよいでしょう。
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