ヨーロッパ旅行の情報収集で、現地の情報を英語などで
ネットで調べる方も多いと思います。
その時に知っておいて欲しいのが、URLで使われるドメイン名のルールです。
まず、日本の基本をおさらいしておきましょう。
ISO3166に規定される国名コードはjpで、これがトップレベルになります。
そしてセカンドレベルの分け方は次のとおりです。(例外もあるので注意)
co.jp 会社組織
or.jp 団体(法人格あり)
gr.jp 団体(法人格なし)
ne.jp インターネットプロバイダー等
go.jp 政府組織(国レベル)
lg.jp 地方公共団体
ac.jp 大学・専門学校
ed.jp 高校以下の学校
ad.jp インターネット管理者等
<以上を属性型ドメインと呼ぶ>
jp 汎用ドメイン(セカンドレベルの区別なし+用途の区別なし:まにあ道もこれに該当)
jp 地域型ドメイン(汎用ドメインに見かけは似ているが識別法が少し特殊)
(例:www.kosei.anjo.aichi.jp 愛知県厚生連安城更生病院
→愛知県安城市に存在することを意味するanjo.aichi.jpで識別)
ところでヨーロッパの場合、多くの国では汎用ドメインのみを採用していて、
アドレスで用途を区別していない場合がほとんどです。
www.paris.fr パリ市役所(フランス)
www.dresdner-bank.de ドレスナー銀行(ドイツ)
www.fiat.it フィアット社<自動車メーカー>(イタリア)
www.sbb.ch スイス国鉄(スイス)
www.simi.is アイスランドテレコム(アイスランド)
www.nokia.fi ノキア(フィンランド)
www.vikingline.se バイキングライン<フェリー会社>(スウェーデン)
www.visitcarlsberg.dk カールスバーグ・ビール工場見学サイト(デンマーク)
ところで、イギリスではこの面でも異端児ぶりを発揮しており、
日本同様に属性型ドメインを採用しています。
www.royal.gov.uk 英国王室
www.virgintrains.co.uk ヴァージントレインズ(鉄道会社)
www.bournemouth.ac.uk ボーンマス大学
www.dorset.police.uk ドーセット州警察本部
さらに付け加えるなら、イギリスの国名コードは、
ISO3166のルールでは本来gbになるべきものですが、
なぜかukを使用しています。
なお、多国籍企業が多いヨーロッパでは、企業のドメイン名に
.comを使用するケースも非常に多くなっています。
またEU加盟国の場合、euの国名コードも使用されています。