シーズンズ・グリーティングって言葉、見たことがありませんか?
英語ではSeason's Greetingと書きます。
Seasonal Greetingsなどと少し違う書き方もあります。
実はこの言葉、メリークリスマスに代わる言葉なのです!!
イギリスではこのところ、Merry Christmasの表記と同じくらい、
Season's Greetingの文字が広く見られるようになりました。
Season's Greetingは直訳すれば「季節のご挨拶」にしかならず、
特に冬という意識が感じられないのにもかかわらす、
このような状況が生まれています。
正確な理由を知らないため、Seaviewの推測になりますが、
おそらくイギリスの国民の多様性に配慮したために
このような言い方ができたのでは、と考えられます。
以前のネタでも書きましたが、イギリスは既に多民族国家になっており、
もともとのイギリスの人であるケルト系、
「ゲルマン民族の大移動」でやってきたアングロサクソン系、
植民地支配の関係で移住したインド・パキスタン・バングラデシュ系に中国系、
近年の移民受入政策で移住してきたカリブ系と、
実に多様な人々が共存しているのです。
そして宗教もいろんな宗教が共存しており、
Seaviewが住んでいた地方都市・ボーンマスでさえ
キリスト教会のみならず、イスラムのモスクやユダヤ教のシナゴーグなど
多種多様の宗教施設が存在しているのです。
民族を超え、宗教を超え、年末の祝日を祝うこと。
シーズンズ・グリーティングという言葉には、
そんなさりげない優しさが込められているのかもしれません。