このネタは
【前編】からの続きです。
1997年、ロンドンタクシーは初めてフルモデルチェンジしました。
TXIと名付けられたこのモデルのデザイン(写真)が現在まで続いています。
最新モデルはTX4で、2006年に登場しました。
このTX4ですが、BBCやタイムズ、ブルームバーグの報道によれば、
この3ヶ月にロンドンや他の都市で
合計12台がエンジンから突然火を噴くという
原因不明の事故が相次いでおきました。
幸い運転手も含めた乗客には負傷者はいないそうです。
このため、ロンドン交通局(Transport for London)から
2006年後期モデル600台にリコールをかけ、
緊急点検を命じたとのことです。
ブルームバーグによれば、このモデルのエンジンの製造元は
アメリカのGMとロシアのGAZグループが合弁している
イタリアのエンジンメーカーのVM Motori社とのことです。
ところでこのロンドンタクシー、
実は1台の価格が700万円近くもする高価な車です!!
それもそのはず、構造はリムジンスタイルで、
運転席と後部座席はガラス窓で仕切られています。
さらに後部座席はドアから乗るとかなり後ろの方にあり、
足置きスペースは極端に広くなっています。
このスペースにはスーツケースも置けるので、
旅行客には手元に荷物を置いておけるという利便性があります。
荷物がなければ、ガラス窓の下に折りたたみ式の補助席があり、
向かい合わせに最大4人まで座ることも可能です。
通常はこのロンドンタクシーの助手席に乗ることはありませんが、
地方都市では乗客が1人で乗る場合、助手席に乗っているのを
時々見かけることがあります。
高価なクルマなので、長期にわたって使われます。
10年以上は確実にタクシーとして使われています。
中古車としても少数ながら流通しており、
マニアが自家用に買うケースもあるようです。