英語でも日本語でも非常によく使われる単語に
FREE(フリー)があります。
でも、この単語はいくつかの意味を持っており、
解釈を間違えると大変なことになる場合があります。
ここでは用途別にFREEの解釈法を伝授いたします。
★「自由」という意味
これがFREEの本来の意味です。
制約がない、という意味合いを持っています。
このため、勝手気ままなふるまいという考え方はあまり持たないようです。
これが「自由には責任を伴う」といわれるゆえんになっています。
★「無料」という意味
観光案内などで、入場料の欄にFREEと書かれていれば、
間違いなく無料で入ることができます。
これは、もともとFREE ENTRANCE(制約のない入場)とか
ADMISSION FREE(入場料不要)の熟語を省略したものなので、
現在でも省略せずに書かれていることも多くなっています。
★遠まわしに「禁止」という意味
英語において、実はこの「禁止」という意味合いで
FREEが使われることがあるので、要注意です。
例えばSMOKE FREE ZONEと表示があった場合、
「喫煙自由区域」と解釈するのは大きな間違いです。
SMOKE FREE ZONEの正確な意味は
『喫煙禁止区域』になるのです!!
なぜこのようになるかというと、
煙から解放された場所という解釈をするからです。
同様の例にDRUG FREE ZONEとあるのは、
「麻薬から解放された場所」という意味から、
『麻薬使用禁止区域』となるのです。
イギリスをはじめ多くの国で麻薬は非合法ですが、
盛り場で不法に売り買いされることが多いため、
経営者が敢えて、「麻薬の所持や使用に反対」するという
強い意思表示をしていることに意味があります。
他にも地方自治体の条例の規定によって
DRINK FREE AREA(飲酒禁止地域)などの表示も見られます。
このような場所で解釈を誤ってその行為をすると、
犯罪行為とみなされる場合があります。
「知らなかった」や「解釈違い」では済まされません。
充分に注意してください。