花咲くいろは 全26回 感想まとめ
16歳の女子高生・松前緒花は、母親の松前皐月が男と夜逃げすることになり、湯乃鷺温泉の祖母が経営する温泉旅館・喜翆荘へ預けられることになった。
東京の変化のない生活に希望を持てないでいた緒花は、温泉旅館の女将の孫娘という、彼女に与えられた新たな設定に、ドラマの様な劇的なイベントを期待して、喜翆荘へと向かう。しかしそこで待っていた生活は、彼女が頭の中で思い描いていた様な日常とはかけ離れたものだった。
女将の四十万スイは、優しい柔和な感じとはかけ離れた、鉄の女と呼びたい女性だった。女将の孫どころか、単なる下働きの仲居見習いとしてこき使われることになった緒花だったが、やることなすこと失敗ばかり。
板前見習いの女子高生・鶴来民子が育てているノビルを雑草だと思って引き抜いて死ねと言われたり、仲居の女子高生・押水菜子の指示を受けずに勝手に部屋の掃除をして大問題を引き起こしたり、従業員用の布団を表に干してお客さんの頭上に落としたり、あり得ないことばかりする。
そしてそのことで女将さんに叱責されても、自分は役に立とうと思ってやったのだから正しいと思いこみ、不満たらたら。素人で仕事のやり方も知らないのに、自分のやり方が正しいと思いこみ、誰にも相談せず、即実行。そして案の定、失敗しても謝らないと、とてもアニメのヒロインとは思えない行動を取る。
しかし、老舗旅館「福屋」の一人娘の和倉結名、仲居頭の輪島巴、板前の宮岸徹、花板の富樫蓮二、営繕の助川電六、雑用の次郎丸太郎らと関わって行く中で、旅館の従業員の仕事とは何か、他人の想いに応えるとは何かを学び、成長していく。
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